『授業はコニュニカティブであるべきという理念のもと、たくさんの話す機会を取り入れ、楽しく学ぶことのできる学校です。』
ビクトリアのダウンタウンにあるESL。地元カナダ人にも人気がある、非常に高く評価された優れたTESOLプログラムを持っているだけあって、Victoria International Academyには優れた講師ばかりです。
★よく学び、よく遊べ、それがこの学校のモットーです!
(Peterさん:Managing Director。とても優しく学校中の生徒さんに声をかけて歩いて回る生徒思いの先生です。)
-日本に長くお住まいだったそうですね。
「はい、およそ12年、日本に住んでいました。日本ではいろいろなことをしましたよ。広島のとある専門学校での英語教師や、社会人向けの英会話学校、公立の学校などでも教えていました。出版社をはじめとする一般企業でも働いていました。教育に携わって14年ですが、今は業務が忙しいのでクラスを受け持ってないのが残念なくらいです。」
-こちらの学校の特徴は何でしょうか。
「そうですね。第一に言えるのは、当校が非常に安定したいい学校だということではないでしょうか。2002年に当校を設立して以来、経済や世界情勢など様々な理由で、多くの学校が、規模の縮小やコースの閉鎖、学校自体の閉校などを余儀なくされてきているのを見てきました。生徒にとっては、たくさんある中から、じっくり比べて選べるほうがいいと思うのでとても残念なことです。そんな中、安定して英語を勉強する場を提供し続けることができているのが当校の強みですね。そのためには入念な調査をもとに、こまめにカリキュラムの見直しなどをしていますよ。
第二に、当校では学内ではしっかりと学び、学外では思いっきり楽しんでもらいたいと思っています。当校は1クラス平均6~7名です。人前でなかなか積極的に発言できない人にとっては多すぎない人数だと思いますし、クラスとしてのまとまりもできる数だと思います。生徒には常に何かを学んでいてもらいたいですからね。こういった少人数制の環境を提供することも大切なことだと思います。授業中は真剣ですが、学外では思いっきり楽しみますよ!お天気がいい日にはBBQやフリスビーなど全員参加型のアクティビティがあります。こういった時間にはクラスの垣根を越えて、楽しく過ごしてもらいたいと思っています。」
-教師の採用基準も厳しいそうですね。
「ええ、その通りです。当校では、ただ少しばかり経験があるというだけの教師は残念ながら採用していません。“How are you?" と聞かれて、意味もわからず、あるいは機械的に “I'm fine thank you, and you?" と答えるだけ、こんな勉強法ではちっとも上達しません。言語というのは、もっとコミュニカティブでなければならないのです。ですから、きちんと教授法を学んだ人、すなわちTESOL Canadaから認定されている教師を採用しています。ですから、当校の教師陣は教え方はもちろん、教育に情熱のある人ばかりです。どの教師も、常に生徒一人一人に気を配り、その人のことを真剣に考えていますよ。」
★生徒の英語がどんどん上手になっていくのを見るのがこの仕事の醍醐味ですね。
(David先生:授業の準備には決して手を抜きません。校内でだれよりも早く、なんと毎朝6時にご出勤なさるそうです。)
-今受け持っているクラスではどんなことをするのですか。
「現在は午前中に上級クラス、午後はカンバセーションクラスを担当しています。たとえば上級クラスの前回の授業では“未来・将来"がテーマでした。未来の技術や農業形態、自然、都市のことなど様々なことについて受身形や未来、未来完了などの文法項目を使って話しました。このようにたいてい、ただ文法を勉強するだけでなく、それに関する意見を言ったり、話を読んだり、あるいは聞いたりしながら学んでいきます。一つのことを学ぶにも、いろいろな角度から学ぶことによって、理解も深まるし、英語の4技能がバランスよくつくのだと思います。」
-教える際に気をつけていることはどんなことでしょうか。
「そうですね、まずは復習をしっかりと取り入れることですね。復習の方法は小テストだったり、ゲームだったり、また授業の中で過去の授業に出てきた単語や表現、文法項目などを繰り返し取り入れるようにして、生徒の定着をしっかりと図っています。また、私自身も生徒がどのくらい理解しているのかをきちんと見極めながら授業を進めるようにしています。今のクラスは上級のクラスですから、例えば、“What did you eat last night? (ゆうべ何を食べたの?)" に対して "I ate ××(何々を食べたよ)" というように同じ文型、同じ単語だけを使って答えていたのでは、いつまでたっても初級の域を出ません。ですから今のクラスの学生には、いつ、どこで食べたのか、味はどうだったのかといった付加情報も一緒に答えるように指導しています。今のは本当に簡単な例ですけれど、このように発展的な答えをしていく練習が大切だと思います。」
-生徒さんにはどのように勉強に臨んでほしいですか。
「そうですね。学校の勉強をしっかりするのは当たり前なので、それ以外では第一に図書館のカードを作ってほしいですね。そして図書館の施設、本、CDなどをフル活用してください。無料で勉強ができる上に、教材もそろっている図書館を使わない手はありません。それから、どんなことでも疑問に思ったことはすぐに質問をしてください。わからないことを放置したり、聞くことを先延ばしにしたりしないでほしいですね。この学校には生徒からの質問を大歓迎する教師ばかりです。」
★入学前に友達ができたくらい温かく迎えてくれる学校です!
(Miyukiさん:この学校での英語の勉強は “日々発見"。毎日の授業がとても興味深いそうです。)
-なぜこちらの学校で勉強しようと思ったのですか。
「私はビクトリアにあるESLのいくつかに体験入学をしたのですが、私が見た中ではこの学校が一番フレンドリーだったんです。授業に参加させてくれたのはもちろんなのですが、学内のバーベキューパーティーにも誘ってもらえ、入学前なのに、その場でもう友達ができたんです。これはもうこの学校に行くしかないと思いました。」
-実際に入学してみて、授業はいかがですか。
「入学してまだ1か月半くらいなのですが、最初は英語で英語を勉強するというのがちょっと大変でした。文法用語もすべて英語ですからね。また日本では英語の勉強から離れていたので、習ったはずのこともなかなか思い出せなかったこともありました。でも先生の教え方がわかりやすいおかげで、だんだん慣れてきました。新しい言葉を学ぶのはとてもおもしろいですね。日常のちょっとした言葉なのですが、“へぇ、こんなふうに言うんだ" と毎日新鮮な気持ちです。それから一つの言葉が全く違う別の意味を持っていることもあったりして、楽しみながら勉強しています。」
-午後は会話のクラスを選択しているそうですね。
「はい、そうです。毎回先生からテーマが与えられて、それについて話し合うのですが、いきなりテーマを言われて、さあ話しなさいと言われても難しいと思います。ですが先生は、それを話すために必要なキーワードや表現などをあらかじめきちんと教えてくださるので、実際に話すときにはスムーズに話せます。最初は話すことが苦手でしたが、授業中にたくさん話す機会があるので、今ではもうすっかり慣れました。授業以外にも、学校の友達や先生のほか、買い物に行った時には店員さんともできるだけ英語で話す努力をしています。」
★卒業後も自然と足が向く学校です!
(Sayakaさん:ワーキングホリデーで来ました。これからウィスラーへ行って、住み込みで働いてみたいそうです。)
-なぜこちらの学校で勉強しようと思ったのですか。
「私はスノーボードが大好きで、いつかカナダで生活がしたい、カナダの山で滑りたいとずっと憧れていました。ですから日本でもずっと、英会話教室に通っていたのですが、そこは地元だけで展開している小さな、でもすごく温かい雰囲気を持っているところでした。カナダに行っても同じような学校がいいと思って、エージェントの方相談したところ、担当の方は私が通っていた英会話教室のこともご存じで、それならぴったりの学校があるよ!と紹介してくれたのがこちらの学校だったというわけです。」
-実際に通ってみて、いかがでしたか。
「本当にアットホームで、どの先生もスタッフもすごく私たちのことを親身に考えてくださいます。困ったことがあった時にはすぐに相談に乗ってくださるんです。アルバイト探しのときに、レジュメの添削やインタビューの練習をお願いしたら、 “じゃあ、○月○日の○時から一緒にやろう" と私のためにわざわざ予定を組んでくれました。おかげで今はレストランでの仕事を得ることができました。素敵な方ばかりで、今はもう卒業したのですが、週の半分くらいはこの学校に遊びに来ているんですよ(笑)」
-授業はいかがでしたか。
「正直なところ、日本で英会話教室に行っていたとはいえ、入学したばかりの時は先生や友達の言っていることがわからなかったり、英語で話すことに恥ずかしさを感じたりしていました。ですが、授業では話す機会が本当に多かったので、今は “何か伝えなきゃ!" という気持ちがすごく大きくなりました。会話力が伸びたと思います。グループやペアを組んで話す練習は英語の勉強でもあり、相手を知るいい機会でもありましたね。日本にいたときと違って、English Only Policyが徹底していますから、友達とも英語で話すように努力できました。それから私の先生は毎回しっかりと復習を取り入れてくれたのですが、私たちが飽きないようにと、いつもいろいろな工夫をしてくれてゲーム感覚で楽しみながら学べました。」
★教える際には演技力が大切なんです!
(Francesca先生:とてもお若くて元気なFrancesca先生は初級クラスとTOEICクラスを担当しています。)
-初級のクラスでもすべて英語だけで教えるというのは、とても大変なのではないでしょうか。
「そうですね。確かに簡単なことではありません。でも多くの生徒さんが初級とはいえ、カナダに来る前に少しは英語を勉強してきていらっしゃるので、私の役目はまずはそれを引き出すことですね。生徒が “知っていること" を “使えること" にするようにするんです。また身近な話題から始めることも大切だと思います。たとえば、名前、出身地などは言える生徒さんが多いですから、こういうところから、少しずつ始めるようにしています。それから絵やジェスチャーなどのほかに、実際にやって見せる、すなわち演技もたくさんします。教師は表現力が必要な仕事なんですよ(笑) 他には、big≒large≒huge といったように、類義語から語彙を広げるようにしています。」
-TOEICのクラスについて教えてください。
「このクラスはテスト対策ですから模擬テストを多く取り入れています。小テストはほぼ毎日ありますし、さらに、月に一度はフルテストと呼ばれる、本番の試験さながらのテストを実施しています。
このコースを受講している生徒にとって大変なことは、やはりビジネスに関する分野の語彙、イディオム、それからPhrasal Verbと呼ばれる動詞+前置詞の組み合わせによる表現などをたくさん覚えなければならないことですね。たとえば、先日の授業では “金融" に関する話でしたから、それにまつわる単語、“利子" や “抵当権" など自分の国の言葉でもなかなか難しい語彙がたくさん出てきました。こういうときには、できるだけ身近な具体的な状況を設定して説明するようにしています。もちろん、さっきお話ししたように演技をすることもありますよ(笑) おかげさまで生徒たちはきちんと理解をして問題に正解しています。」-TOEICのスピーキングテストの対策もあるそうですね。
「はい、その通りです。2007年にスピーキングパートが導入されましたが、当校ではその対策もしっかりとしています。たとえば、絵を見てそれを描写するというスタイルの問題が出題されますが、“男の人が××を持っている" “××に○○がある" という答えだけでは十分ではありません。いったいどんな物なのか、これからどうなっていくのかなど、より詳細に説明できるような練習をしています。そのために適切な形容詞や副詞を多く導入しています。」
★この学校では実にたくさんのことが学べました!
(Sammiさん:台湾からの留学生。ご自身も台湾で英語を教えていらっしゃるそうです。)
-1か月の短期滞在だそうですが、この学校はいかがですか。
「はい、先生方の教え方がとても上手なので、短期とはいえ私の英語力はどの分野もすごく伸びたと思います。わからないことは何でも遠慮なく聞くことができる雰囲気があるし、テストも行われますが、全然プレッシャーを感じないくらいリラックスして勉強できました。たくさん話す機会があり、いろいろな人の考えを知ることができたのもよかったですね。」
-TOEICクラスはいかがですか。
(右:とても楽しそうなTOEICクラスの授業の様子)
「今までビジネスの分野というのは私にはなじみが薄かったので、語彙を覚えるのはとても大変ですね。でも、先生はどんなに難しいことでもとてもわかりやすく教えてくださいます。またただ意味を説明するだけではなくて、どんな場面で使う言葉なのか、どうやって使うのかといったことまできちんと解説してくれます。といっても、実は、先生はいつもすべての語彙をすぐに説明してくれるわけではないんです。実際のテストで分からない語彙があった時には先生は頼れませんから、どうやって言葉の意味を推測すればいいのか、その方法もきちんと教えてくれ、毎回その練習があります。私はTOEICの受験をしたことがなく、今度初めて受けてみるのですが、どんな結果が出るか楽しみです。」
★学校と授業の風景
学校の外観 この建物の二階が学校です。 |
学校受付 |
授業の様子 |
生徒さんが自由に使える キッチン |
コンピューター プリンターも完備です。 |
先生・スタッフ・在校生に 卒業生 まるで家族です。 |
★TESOL Canada公認のプログラムはビクトリアでは本校のみ!高水準の英語教授法を学びませんか。
(Khaled先生:地元バングラデシュでは大学の教授をなさっているという、知識もご経験もとても豊富な先生です。)
-こちらの学校のTESOLプログラムにつて教えてください。
「TESOLというのは将来ESLで教える教師を養成するためのコースですが、当校のTESOLプログラムは地元カナダ人、留学生どちらにもとても人気があります。定員は12名なのですが、今回は特に多く2倍の生徒が集まったため、2クラス開講することになりました。ビクトリアでは唯一、TESOL Canadaに認定されたコースとなっているのが絶大な人気を誇る理由ですね。この認定を受けるのはもちろん容易ではありません。つまりそれだけきちんとしたプログラムを持っているということです。修了後は当校からDiplomaが発行されるのですが、TESOL Canada からも公式の認定証が出ることになっています。これがあるのとないのとでは、その後の就職に大きな違いが出るんですよ。」
-留学生も同じクラスで勉強しているのでしょうか。
「はい、そうです。だいたい今は留学生半分、カナダ人半分という割合ですが、わけ隔てなく同じ教室で勉強しています。ですから、留学生がこのコースをとる場合には、かなり高度な英語力が要求されます。英語のレベルを下げて入学だけ許可しても、いざコースが始まってみたらついて行けなかった、というのでは全く意味がありません。ですから、入学前にしっかりと英語力を身につけてもらいます。カナダ人の場合、コースの最後に、当校における教壇実習が必修になっていますが、留学生の場合は希望者のみが行うことになっています。それでも、最後まで頑張って、カナダ人に負けないくらい立派な実習をする留学生には感心させられますね。」
-授業ではどんなことをするのですか。
「私たちは英語の学習にはコミュニカティブなクラスが望ましいと考えていますので、CLT(Communicative Language Teaching)という英語教授法を中心に勉強します。学ぶべき項目はおよそ20項目にわたり、読む、書く、聞く、話すといったそれぞれの分野の教え方や、授業計画の作り方、テストの作り方にその評価の方法などがあります。これら知識の定着を図るためには宿題や小テストも実施しています。またクラスの中では模擬授業を多く取り入れることによって、実際に教壇で立って教えるための自信をつけてもらいます。もちろん、私が見本を見せることもありますよ。」
-どんな先生になってほしいと思っていますか。
「まずはやはり、コミュニカティブな授業ができる先生ですね。たくさん話し、たくさん聞き、意見を交換できるような授業をしてほしいと思います。また、かつて私が学生だったころ、生徒のことをよく理解してくれる素晴らしい先生がいました。私自身もそうであるよう心がけていますし、TESOLを学んでいる将来の先生にもぜひ、そうなってほしいです。最後に、授業は生徒が興味深く勉強できる楽しさのあるものであってほしいと思っています。」
★この仕事は私の天職だと思っています!
(Lenaさん:日本人マーケティングコーディネーター。お世話をするのが大好きと明るい笑顔で話すLenaさん。とても頼りがいのあるカウンセラーさんです。)
-Lenaさんが担当しているセミナーがあると聞きましたが。
「はい、そうなんです。主に、ワーキングホリデーでビクトリアに来ている皆さんを対象としたセミナーで、その名もズバリ “How to find a Job" セミナーというのを開催しています。私はビクトリアに住んで8年経つのですが、その中ではやはり、仕事を探すに際していろいろな苦労をしてきました。また私自身、ESL業界以外にも、いろいろな業種で働いたことがありますので、これらの経験などを皆さんのお役に立てたいと思ってこのセミナーを開始したんです。外部の生徒さんからは参加費をいただいておりますが、当校の生徒さんには無料でご提供しています。レジュメの書き方はもちろん、求人情報の提供、面接の練習などみなさんのお仕事が見つかるまで責任を持ってサポートいたしますよ!わからないことがあったら、何でも気軽に聞いてくださいね。」
-アクティビティの企画にも携わっているようですね。
「ええ。先日はロッキーマウンテンへの小旅行を計画しました。こんな時は旅行業界での仕事の経験がとても役立っています。当日は、私自身、都合がつかず、同行できなかったのですが、それがすごく残念なくらい素敵なプランができあがりました。参加した生徒さんからはすごく楽しかったと言ってもらえたのが何よりうれしかったですね。他にも数多くのアクティビティをご用意しています。みなさん勉強だけでなくぜひいろいろなものに参加して楽しんでくださいね!」
<取材後記>
今回Victoria International Academyを訪問し、まず感じたことは、実に気さくな先生やスタッフが多いという点でした。校内へ続く階段を上がり、受付が見えたとたんに、その場にいた全員がとても温かく迎えてくださったのは、不安を抱えて初めて留学をする生徒さんにとって、ホッと安心が出来る瞬間ではないかと思います。休み時間には自然と先生・スタッフの方の周りに生徒さんの輪ができ、冗談を言いながらおしゃべりをしていたのがとても印象的でした。授業では、生徒一人一人の答えや意見を尊重し、たとえそれが間違っていても、頭ごなしに訂正するのではなく、生徒から答えを導き出すように指導していらっしゃり、こういったところからも教師と生徒の信頼関係を築いているのではないかと思いました。終始笑いが絶えず、どの生徒さんからも「とても楽しく勉強できる」という声が聞こえてくるのもまた、こちらの学校の特徴と言えるでしょう。校内にはTESOLプログラムを受講している地元カナダ人もいて、先生や留学生以外の人と出会うチャンスがあるのも魅力の一つではないでしょうか。明るくにぎやかな雰囲気の中で楽しく、しかし確実に英語を身につけたい人にお勧めしたい学校です。
レポート Jpcanada.com