中国?の潜水艦が領海侵犯、政府が海上警備行動発令
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バンクーバー 2004/11/09 19:26:26
政府は10日、中国海軍とみられる潜水艦が、沖縄県の宮古列島の多良間島周辺の日本領海を潜行したまま航行し、領海侵犯したことを確認した。政府は、同日午前8時45分、海上警備行動を発令した。
海上自衛隊のP3C哨戒機が同潜水艦を追跡していたが、同日午前5時ごろ、日本領海に入り、約3時間にわたって潜行したまま領海内を航行したという。
1996年12月の閣議決定で、領海内を潜行して航行する国籍不明の潜水艦に対しては、改めて閣議決定を行わず、首相の判断で海上警備行動を発令できるようになっている。
海上警備行動は、1999年3月に能登半島沖で発生した北朝鮮の工作船事件で初めて発令されて以来、今回で2回目。潜水艦に対して発令されたことはない。
細田官房長官は10日午前の記者会見で、午前8時45分に海上警備行動を発令したことを明らかにした。細田長官は「首相の承認を得て防衛長官が海上警備行動を発令した。早朝から国籍不明の潜水艦が(沖縄県)先島周辺海域の領海内を潜行したことがわかり、海上自衛隊のP3Cが確認した。現在はすでに領海内を脱しているが、どういう行動をとるか追尾している」と述べた。
また、「(自衛隊側から)働きかけはしていない。監視をしている間に領海を通っていった」と語った。
◆海上警備行動=海上で人命、財産の保護や治安維持の必要があり、海上保安庁で対応ができない場合に、海上自衛隊に下される命令。逃亡する船舶に対しては、危害を加える射撃も認められている。
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