私が以前勤めていた(そしてクビになった)旅行社での話です。
ツアー客を空港から送り出した後、3・4人のガイドがカナダ政治の話を始めました。
途中ジョー・クラークの話題が出てきたので、私が
「ジョー・クラークって誰ですか?」ときくと、
「ジョー・クラークもわからないようなワーホリに、一から十まで説明しなきゃいけないの?」
と、大変冷たい返事でした。私は、
「あなたは先輩で、私はカナダに来たばかりなのだから、知らない人には教えてあげたら済むことじゃないですか。」と言うと、
「うちは日本一の旅行社なのに、なんでこんなワーホリがいるのよ? あなた“Three Days Wonder”は知ってるの?」ときくので、
「知りません」と答えると、
「これだからワーホリは困るのよ。“Three Days Wonder”も知らないようじゃうちのガイドは無理じゃないの。」という返事でした。
ちなみに今では、ジョー・クラークも“Three Days Wonder”も知っています。
(
https://www.jpcanada.com/asp/bbs.asp?bbs=011&msgid=1241&from=16 を参照)
単に百科事典を読めばわかるという程度のことを、こんなに鬼の首を取ったかのように言うのは、移民のステータスや、カナダに長く住んでいることや、有名企業に勤めていることを鼻にかけて、他人を見下しているということでしょう。
空港での政治の話も、当時はちんぷんかんぷんでしたが、今にして思えば、英字新聞に書いてある程度の話だったと思います。
カナダは、本当にこういう人が多いです。
ワーホリの低賃金と若さに対抗するためには、移民は質の良さをアピールしないといけないのかも知れません。