ちなみに私はリッチモンドにある Minoru という地名が日系人に関係あるのではないかと思って見てみましたが、残念、イギリスの誰か偉い人の飼っていた馬の名前でした(その馬の名前は日本語からきていたかもしれませんが)。 あと面白かったのが、リッチモンドの Lu Lu Island というのは、まだその島に名前のないとき、バンクーバーにLuLuという若い女優が訪問し、町の偉いさんとフレーザーリバーを船で観光していたとき、彼女が「あの島の名前は何というの?」と聞かれ「まだ名前がないので貴女の名前をつけましょう」ということで、彼女の名前がついたそうです。
スタンレーパークだけが、今日もなお原生林の面影を残していますが、19世紀末まで、ランバーマンズ・アーチの辺りにはインディアンの住むフォイフォイ村がありました。 白人が持ち込んだ天然痘が1888年と1892年に流行し、免疫のないインディアンを数多く死に追いやりました。目と鼻の先にある島に天然痘患者(後に病気の売春婦)の隔離施設と墓地が設置されます。その島は、戦争で200人の捕虜が虐殺されたというインディアンの伝説に因み“The Island of Dead Men”という名前でしたが、本当に死人の島になってしまい、“Deadman’s Island”に改名され、フォイフォイ村は遺棄されました。 第二次大戦が勃発すると、日本海軍の侵攻に備え1943年、デッドマンズ・アイランドには海軍の基地が置かれます。