【ブロードバンド】
広帯域通信網のことで、高速で大容量の情報を送受信できるアクセス回線。メディア別に敷設されていた回線を一本化して効率よく高速で送るISDN(総合デジタル通信網)は、一九八四(昭和五九)年NTTのINSが最初で、その後ISDNになったが、最近はインターネットの普及でさらに高速、広帯域の回線が望まれるようになった。光ファイバーは敷設コストがかかるので、既存の銅線を使って交換機を経由せずにインターネット網に接続できるADSLもそのひとつで、ISDNの約一〇倍の速度で送信できる。最近はケーブルテレビ(CATV)の普及でCATV回線を利用したブロードバンドが注目されている。インターネット衛星、無線回線の高速アクセスも可能となり、広帯域・高速アクセス時代を迎えている。容量面でもプロバイダー(インターネット接続事業者)が大容量通信のための次世代通信網をつくりはじめており、これが実現すると高品質な画像も高速で送受信できる。接続料金面では二〇〇〇円定額制が登場しており、インターネットの世界は新しい環境が整いつつある。
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【BBフォン】
ブロードバンド回線を利用した電話か?
【ADSL・xDSL】
すでに電話局から配線されている電話線(銅線を用いた二重より線Twisted Pair)をそのまま用いて、もっと早い伝送特性を得ようとする技術の総称・ZUSUDSxDSLとよんでいる。ADSLはそのなかですでに導入が始まっている技術で、ダウンロード(外部からデータを受け取ること)とアップロード(外部にデータを伝送すること)の速度を違え、ダウンロードの速度を高速に設定してあるためにAsymmetry(非対称)という名前がついている。圧縮ビデオの伝送も想定されているため誤り訂正技術も採用されており、伝送の信頼性を向上させている。現在規格化されているのは、ダウンロードが一・五〜九Mbps(メガビット毎秒)、アップロードが一六〜六四〇Kbps(キロビット毎秒)であるが、この技術は従来の電話線での音声通信帯域(約四キロヘルツまで)とISDN帯域をそのまま残し、さらに高い周波数を使うため(一メガヘルツまで)電話局と家庭のADSLモデムにそれらを分離するものを設置する必要がある。ただし、ISDNの一部の信号とADSLの周波数帯域が一部重なるため、現状ではISDNかADSLの二者択一である。さらにHDTVクラスの伝送を同じ考えで実現しようとするVDSL(Very High Rate Digital Subscriber Line)などが検討されはじめている。
http://www.adsl.com【ISDN】
ISDNは国際的な共通規格で、日本語では統合デジタル通信網という。電話、ファクシミリ、データなど異なるサービスをすべてデジタル化し総合的に提供されるサービスである。2B+1Dといわれる三つのチャンネルをもち、B【六四Kbps(キロビット毎秒)】とD(一六Kbps)が基本的な要素。日本では、これをもとに、INSという名前でNTTがサービスを提供している。
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