Cord Blood というとへその緒の中の血のことなんですけど（さいたい血ですね、日本語でいうと）、それを保存するっていう話はあまりポピュラーではないので、ちょっとお耳にいれておこうかなと思って。
まだ研究としては新しいものらしいんですが、このCord blood の中のstem cell というのがいろんな病気をなおすことができるそうです。今のところでは白血病など血液の病気で治療が骨髄移植にようるようなもの。そして本人のcord blood をつかえば適合率が100パーセントになるということです。血縁関係の親戚も適合率が他のドナーからと比べると高くなるそうです。その他にもアルツハイマーや脳溢血の治療にもつかえるかもしれないという研究がすすめられているみたいですが。
うまく説明できないのですが、これをするチャンスというのは子供が産まれた瞬間しかないので、考える価値があるのではないかと私は思うのです。私自身というよりも私たち夫婦は話合った末、保険のつもりで子供達の両方を保存しました。決して安いものではないですが。
http://www.cordblood.com/
ここが私達がつかった施設のウェブページです。でも他にも施設があるみたいです。たしかトロントにもあったんじゃないかな。。。テレビでそんなのを見たことがあります。値段も施設によって多少ちがいがあるみたいです。
私はこれをやったほうがいいと勧めているのではなく、こんな可能性があることをご主人と二人で話し合うことを勧めているのです。

あの、生まれて一週間くらいでポロンと取れる臍の緒じゃ駄目なの？
あれで充分だと思ってたぁ。ショックゥ！！！
　

胎盤と切口のところの部分の血液を産まれてから一時間以内に採取するのです。それを24時間以内に施設に送るとたしかうんたらとすんたらに（よくくわしいことわかってません。。。）に分離して検査した後に冷凍保存してくれるんじゃないかな。生まれて一週間でぽろんととれるやつはとっておけば．DNAの検査にはつかえます。 　

私は今のところ、この血液を個人的に子供のために保存しておくのではなく、公共の血液バンク（というのかな？）に寄付することを考えています。

というのは、血液関係の病気などの治療において、この血液は他人に対しても非常に有効だということを聞いたからです。よく骨髄移植の話がありますが、それは兄弟などでもタイプが合う確率が極端に低くて、移植ができない人が多いそうですよね。でも、Stem cell（幹細胞）は特殊な細胞で、体のどの細胞にも成長しうるものなので、治療に使えるタイプがマッチする確率がかなり高いということです（まったくの他人でも）。

・・・というようなことは先日テレビのドキュメンタリーで見ただけなので、詳細は覚えていないのですが（マッチするタイプが見つからないために骨髄移植ができず、余命わずかと宣告された子供が、血液バンクからのstem cell移植で、全快したという話でした）。

個人的にこの血液を子供本人のために保存しておくのは、高い費用がかかりますよね。その負担は私自身も大変だし、それができる人とできない人とで、つまり、経済力の差のために、たまたま子供が難病にかかったとき助かるかどうかが別れてしまうのは、大変なことだと思うんです。Universal health care を重視しているカナダにはふさわしくないと思うし・・。

ということで、これから産婦人科医に、私が出産する病院では、そういう寄付が可能かどうかを聞いてみるつもりです。

これから出産する人の何分の1かの人が寄付して、公共のシステムできちんと保存されていれば、将来みんなが助かると思うんですけどね。その辺のシステムが今どの程度まで整備されているのかは知りませんが。

　

アルバータのcord blood bank のホームページもみつけました
http://www.acbb.ca/
ここは非営利の団体で寄付のものを公共のためにつかっている施設のようですね。34週までにレジスターをする必要があるようです。
トロントのやつもみつけました。
http://www.sickkids.on.ca/FetalCentre/TorontoCordBloodProgram.asp
ここは最初にかかる費用が600ドルで毎年100ドルみたいですね。私がつかったところは最初が約1200usドルで毎年95usドルでした。
寄付するにしても、本人、あるいは家族のために保存するにしても、その施設に連絡して採血キットを送ってもらうことになります。その申し込み用紙に医者のサインもいります。（採血するのは医者（あるいは看護婦）なので、あらかじめそれをしてくれるか了承してもらわないといけないので。）そして、その採血キットを出産のときに病院にもっていきます。そこまで手続きをふんでも、帝王切開になってしまったり、出産直後になにかしらコンプリケーションがあった場合は、採血はあとまわしになり、結果無駄になる場合もあります。そして、その採血したものを指定どおりに包装して指定どおりに送ります。ここはおそらくご主人などにやってもらうことになります。医者、看護婦はやってくれません。

不良妊婦さんはご主人はこのことについてどう思われているのですか？私としては、是非とも夫婦で話し合ってほしいと思ってふった話題なので。。。 　

トピ主さん、情報ありがとうございます。私はオンタリオ州に住んでいるのですが、アルバータ州で公共のバンクがあるなら、オンタリオにもありそうですね。近いうちに調べてみます。

旦那とはこの件について話し合いというほどのことはしていないのですが、先日私の考えを伝えたら、全面賛成って感じでした。

トロントの組織の例のように、最初600ドル、その後毎年100ドルという程度なら、子供の保険と思えば払えない額じゃないですね。ただ、私たちとしては、やはり払えない人たちもいるだろうし、できたら必要な人はだれでも利用できるシステムに貢献できた方がいいって考え方で一致してます。

もちろん、いろいろ考え相談された上で、個人的に保存しておくことを選択するというのも十分アリだと思います。 　

私は、こういうことを話あえる夫婦はきっといい両親になると思います。別にcord blood じゃなくてもいいんですけどね。赤ちゃんが生まれる前に、正解のない選択肢の中での決断のための話合いってとても有意義だと思うのです。

もう一つドネーションに関する電話番号をみつけました。
the National Marrow Donor Program at (800) 526-7809