教えて君とは、自分ではろくに調べもせずに人にいろいろと尋ねる人を指します。
(教えて君の例としては、「 特集1.185問題について考える 」もご参照ください)
日常生活では、友人知人に会ったときに話のネタとして、質問をすることがよくあります。たとえば、
「ホームページを作ろうと思っているんだけど、どうすればいいんだろう。」
「ADSLってどうなの?」
などです。
それを、インターネット上で見ず知らずの人に聞いてしまうのが教えて君です。サポート契約もしていない相手に向かっていろいろと質問を投げかけます。
ここで考えてみましょう。質問があったとして答えるのはどんな場合か。
友人、知人からの質問である。
友人、知人が困っているときに何か力になりたいと思ったときは、その質問に答えようと思うでしょう。
サポート契約を結んでいる。
サポート料を支払うなどしてサポート契約を結んでいる場合、相手からの質問には答える義務があります。
その質問に答えるために調べることで自分のためにもなる。
たとえば「うちのWebサイトに、アクセスする人を制限したいんですが。」という質問が自分に来たとします。「自分のWebサイトでも将来的にアクセス制限をする必要がでてくるかもしれないのでせっかくだから調べてみよう。」と思って調べてみることはあります。
暇である。
「人助けは暇つぶしである。」という言葉があります(出展はわすれました)。この言葉は、人助けを馬鹿にする意味ではなく、「人助けをするには、それだけ自分に余裕が必要だ」という意味だと理解しています。
上の条件にいっさい当てはまらない質問をしてくるのが教えて君です。一度相手にしたら最後です。回答者側は振り回され、疲れ果て、精気はすいとられる一方。質問者は満足して「ありがとう」という一言を残して、そのまま去っていきます。
「ありがとう」といってくれるうちはまだよいのです。質問者が間違ったことをしているのが原因なのに、回答者が間違った回答をしたと決めつけて逆ギレすることもあります。
教えて君の例として「ページをつくりたいのですが」という質問があったとしましょう。そしてそれに答えたとしましょう。すると質問者は次から次へと質問を投げかけてきます。
「ファイルを保存するときに、.htmlをつけたけど、エクスプローラで見ると表示されていない。(オプションの「拡張子を表示しない」がオフになっているからでしょう。)」
「言われたとおり、<html><body>・・・と書いてみたが、インターネットエクスプローラで見てもちゃんと表示されない。(タグが全角でかかれているからでしょう。)」
「ジオシティでページを開きたいけどどうすればいいの。(ジオシティのヘルプをみましょう)」
「ジオシティのアカウントはどうやってとるの(上記と同じ、ヘルプを見てください)。」
「FTPってなに?」
「画像が表示されない。(ソースコードにはって書いてある・・・)」
これではきりがありません。教えて君の被害に遭わないようにするにはどうすればよいのでしょう。
対処方法
Webサイトの管理者であるあなたのところへもし質問メールが来た場合、まず上記で示した条件に照らし合わせて、質問に答えるか答えないかを決定します。
友人、知人からの質問か。
サポート契約を結んでいるか。
その質問に答えるために調べることで自分のためにもなるか。
自分が、質問に答える暇があるか。
質問へ回答する場合
あまり注意するべきことはありません。あなたのできる範囲で質問に回答してください。
質問に答えない場合
あなたはそのメールを、教えて君の質問メールと判断しました。
質問に答えない場合の基本原則は、「長文は書かない」ということです。
質問に答えない場合は、「大変申し訳ありませんが、ご質問にはお答えできません。」と返事のメールを出します。質問に答えない理由は書かない方がよいでしょう。後でその質問者から追求されるネタともなりかねません。
たとえば「多忙のため、ご質問にはお答えできません。」と返事した場合、もしWeb管理人がWebの日記で「遊びに行った」という記述をしたら、「遊びに行く暇があるのに質問には答えてくれない」と、質問者が難癖をつけるかもしれません。
「遊びに行く暇があるのに質問には答えてくれない」というのは、「Webサイトの管理人は友人と遊びに行くことよりも、質問者からのメールに回答することを優先させよ」という身勝手な意見なので、まともに取り合う必要はありません。
「質問に回答しなければ逆ギレされるのでは」と心配な方もいるかもしれませんが、それはあきらめた方がよいようです。
世の中には、自分が親切にされるのが当たり前だと信じている迷惑な人もいます。 (参照: 特集1.185問題について考える ) そうでなくとも、どんなにがんばっても世の中全員に満足してもらうのははじめから無理な話です。
質問の回答を断りたいんだけど、断りにくいと言う場合は、その質問の回答が書いてるWebページを検索し、そのURLを示します。というかそれはそれで十分な回答になっていますが。
もし質問に答える場合は、「今回一回限りです。」と必ず念を押してください。
例1.アクセス数アップの方法を教えてください
それでは、実際にあった例を見てみましょう。これは悪質な教えて君の例です。
「管理人として、こういう訪問者は嫌だ!.2」の440より。
http://pc.2ch.net/test/read.cgi/hp/987503400/401-500 440 :Name_Not_Found :2001/08/22(水) 17:02
メールで
「ホームページ作ったんですがアクセスが伸びませんので、
増える方法を教えてください。」と・・・。
検索に登録です、と答えたら、
「それはしましたが、伸びないんです。他になにかないですか?」
だって。それ以外は思いつかないと書いたら、
「自分中心なんですね。掲示板を避けてメールで問い合わせたのに
ひどい。私はあなたの掲示板でいっぱい書いたのにそれは
ないんじゃないかしら?そんな人だとは思いませんでした。
もう来ません。さようなら」だって。
掲示板にも女々しくひ弱そうに置き書きされた。
キリ番で持ち上げて掲示板を流行らせようとしているみたい。
大量のリンクとリングでトップページ異常に重たい。
質問者は、「掲示板を避けてメールで問い合わせたのに」と、気を使っているそぶりは見せています。ただしその気の使い方は完全な間違いです。
440さん(どこかのWebサイトの管理人)は、文句のつけどころがない対処を行っています。
このページでかかれていることをふまえて回答のメールを書くとこうなります。(質問者が友人知人ではなく、みずしらずの教えて君の場合)
こんにちは(質問者の名前)さん。(自分自身の名前)です。メールをどうもありがとうございます。
さて、アクセス数を増やしたいとのことですが、アクセス数が少ない当ページの管理人である自分から、アクセスアップの方法をお教えすることはとてもできません。
その代わりといってはなんですが、アクセスアップの方法を調べてみたところ、いくつか有意義だと思われるページがありましたのでご紹介いたします。
Yahoo! コンピュータとインターネット > インターネット > WWW > ホームページ作成 > アクセス向上
http://dir.yahoo.co.jp/Computers_and_Internet/Internet/World_Wide_Web/Page_Design_and_Layout/Access_Up/ ズバリ!! 見てもらえるホームページの作り方
http://www.asahi-net.or.jp/~LE9S-ICKW/how_.html 「その質問の回答が書いてるWebページを検索し、そのURLを示します。」というルールに従い、参考文献のURLを書いています。メールの本文が長文になってしまいましたがそのあたりはご容赦を。
Yahoo! のカテゴリのページを入れるてYahoo!を紹介しているのは、向上心のある人が今後Yahooの検索を積極的に利用することを願ってのことです
http://members.at.infoseek.co.jp/n0m0resupp0rt/oshietekun/01.html