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No.11634
紫式部の和歌
by うずら from 無回答 2004/08/01 15:39:49

英語に関するコーナーの方がよかったかもしれませんが、どちらかというと日本語の解釈の問題だと思うのでこちらに投稿しました。

紫式部に関する英語の本を読んでいて、下記のような解釈がされていました。
Nakiyowaru magaki no mushi mo tomegataki aki no wakare ya kanashikaru kana

= As the song of the crickets fades in the hedge, it is impossible to stop autumn’s farewell; how sad they must be too...

この”とめがたき”は”わかれ”にかかるような気がするんですが、この著者のような解釈もありなのか?学校の課題でも何でもないので、古文が好きな方の気軽なご意見を聞かせて下さい。

Res.1 by 777 from 無回答 2004/08/02 11:39:29

Nakiyowaru magaki no mushi mo tomegataki
aki no wakare ya kanashikaru kamo

tomegatakiの主体はmushiで、
↓ 
弱々しく鳴くまがきの虫も止めたくとも止めることができぬ秋の別れが悲しいのだろう

という意味になると思うので、
うずらさんが仰るように、「とめがたき」は「わかれ」に「止めたくとも止められぬ別れ」とかかり、

aki no wakareは、
虫→秋と別れる=虫の死→止めたくとも止められない
紫式部→この秋に友と別れる紫式部→友を引き止めたくとも引き止められない

mushi mo(並列)なので、
虫も(私も)(秋の別れを)止めたくとも止めることが出来ない 
(私が悲しいように)(止めたくとも止められぬ)秋の別れが彼等も悲しいのだろう

と意味上ではかかっているので、
it is impossible to stop autumnn’s farewell
まがきの虫も鳴き声が弱々しくなり 秋の別れは止めたくとも止められない 彼等も悲しいのだろう
でも良いのではないか...どうでしょう?  
Res.2 by 777 from 無回答 2004/08/02 11:43:06

遠き所にまかりける人の、まうで来て、あかつき帰りけるに、九月尽くる日、虫の音哀なりければ 
なきよはる まがきの虫も とめがたき 秋の別れやかなしかるらむ

千載集 離別 478  
Res.3 by うずら from 無回答 2004/08/02 19:32:30

なるほどー。
そうですね、解釈自体が違うわけではないのですね。説明して頂いて良くわかりました。でも”なきよわる”虫も止めたいだろうに、、、というこの歌の聞かせどころ(だと私は思うのですが)が、英語訳だと表現しきれていない気がします。そういうことを言ってると、長くなり過ぎるのだろうとは思いますが、、、。

と書いていたら、庭でコオロギが鳴いているのに気付きました。この音は日本もカナダも変わりがないみたい、、、。

多分どなたも応答してくれないだろうと思いつつ投稿したので、777さんに深く感謝します。  
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