◆よ〜いドン!で原発のネジしめ
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バンクーバー 2011/03/18 10:00:10
原発は、普通の職場環境とは全く違います。
放射線量が高いところだと、1日に5分から7分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、3日分とか、1週間分をいっぺんに浴びせながら、作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけないことですが、そうやって、10分間なり20分間なりの作業をさせるのです。作業員が、そんなことをすると白血病やガンになると知ってくれているといいのですが、電力会社はこういうことを一切教えません。
稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。
動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。結局、ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで160人分、金額で400万円くらいかかりました。
なぜ、原発を止めて修理しないのかと思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。
放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。
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