東日本大震災の被災地の高校生450人が、政府の交流プログラムの一環で春休みを利用してアメリカを訪れ、各地の高校などで被災当時の体験や復興の現状について、英語で紹介する「語り部」に挑戦しています。
英語の「語り部」に挑戦しているのは、東日本大震災の被害を受けた宮城、福島、岩手、茨城の4つの県から選ばれた高校生450人で、17日から10日間の日程でアメリカを訪れています。
高校生たちは18日、ワシントン郊外の大学で、地元の人々を前に英語でのスピーチの予行練習に臨みました。
ほとんどの生徒にとって外国人の前で英語のスピーチをするのは初めての経験で、生徒たちは被災当時の体験や、被災地の復興の現状などについて慣れない英語で懸命に語っていました。
このうち仙台市内で被災し、家が全壊したという高校2年生の男子生徒は、「多くの人の支援のおかげで、復興が進み被災者も元気を取り戻してきました。まだやるべきことは多いですが、僕たちは復興を成し遂げるまで諦めません」などと話し、地元の人々から拍手を浴びていました。
最初の関門である予行練習を終えた生徒たちは、このあとグループごとに全米に散らばり、アメリカ人の家庭にホームステイしながら、各地の高校で被災体験を伝えることになっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130319/k10013317751000.html
勇気ある行動です、被災体験がうまく伝わりますように。