東日本大震災から２年になるのに合わせて、アメリカのニューヨークでも現地在住の日本人やニューヨーク市民ら５００人余りが追悼集会を開きました。

追悼集会は、マンハッタンにある教会で日本時間の１１日朝に開かれ、まず参加者全員がろうそくを手に１分間黙とうしました。
そして、ニューヨーク日本総領事館の廣木重之総領事が、「日本の人々は復興に立ち向かっていますが、まだまだこれからです。皆さんの支援に感謝します」とあいさつしました。
集会では、被災者たちがアメリカからの支援に感謝の気持ちを示したビデオメッセージが紹介されたあと、参加者たちは日本の童謡「ふるさと」を合唱しました。
参加者の中には被災地出身の人もいて、このうち、福島県郡山市からの留学生、渡辺睦美さんは、「この日に日本の家族と一緒にいられないので、気持ちだけでも近くにいられたらと思って来ました」と涙ながらに話しました。
また、宮城県仙台市からの留学生、佐藤留華さんは、「一歩一歩進んでいくふるさとを見守りたいです」と話していました。
アメリカ人の参加者の中には、２００１年にニューヨークで起きた同時多発テロ事件で母親を失った女性もおり、「突然家族を失うことがどれだけ悲しいか、私も知っているので、ここに来ました」と話し、日本の被災者と連帯する気持ちを示していました。

ニューヨーク日本総領事館,廣木重之総領事
追悼集会の開催ありがとうございました。