アメリカのIT企業「グーグル」は、東日本大震災で被害を受けた建物の様子を伝えていこうと、撮影した画像をインターネット上で公開する取り組みを始めました。
これは、グーグルが、自治体の協力を得て始めました。
パノラマ写真を記録する「ストリートビュー」の技術を使っています。
6日は、岩手県の陸前高田市、釜石市、大船渡市、それに福島県浪江町の、役場や学校など34の建物の画像を公開しました。
このうち、津波で大きな被害を受けた陸前高田市役所の画像からは、窓や壁が激しく壊れている様子が分かり、各階を移動して見ることもできます。
また、浪江町の小学校の画像からは、震災で取りやめになった卒業式の看板が体育館に残されたままになっている様子が分かります。
グーグルは今後、宮城県の気仙沼市や東松島市などでも撮影を行い、公開していく予定です。
河合敬一プロダクトマネージャーは、「現地では被害にあった建物の取り壊しも進んでいるが、インターネットの力で残そうと、自治体から理解をいただいた。情報技術で記録し風化させない取り組みは重要になっていくと思う」と話しています。
画像を公開しているサイトのアドレスは次のとおりです。
http://www.miraikioku.com/