米誌タイムは21日、2011年の「世界で最も影響力のある100人」を発表し、福島原発事故での政府の対応を、動画投稿サイト「ユーチューブ」で強く批判した、福島県南相馬市の桜井勝延市長が含まれた。
桜井市長は、オバマ米大統領とミシェル夫人や、ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんらとともに選ばれた。
一方、一般からのネット投票で選ぶ別の「影響力のある100人」では、福島原発で作業に従事している「福島原発の作業員」が16位に入った。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110422/amr11042208190001-n1.htm
福島第1原発から半径20〜30キロ圏内の屋内退避指示が出ている相馬市の桜井市長が、「ユーチューブ」で『ボランティアも物資輸送も自己責任で入らざるを得ない。市民は兵糧攻めの状態だ』と英語の字幕付きで強調し、曖昧な日本政府指示の理不尽さを国際社会に直接、訴えている。
同市の屋内退避圏内に自宅のある自営業、中田建一郎さんが企画。
中田さんは「被災した市民は残るべきか避難すべきかも分からない。非人道的な状態が、日本に今あることを知ってもらいたい」と憤っている。
防災服姿の桜井市長は動画で、東日本大震災による津波や原発事故で『市民が受けた被害は甚大』と指摘。
政府や東京電力からの情報不足に人手や物資の不足も加わり、屋内退避圏内には『交通手段が確保できない住民がたくさんいる』と窮状を説明している。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110401/dst11040109310019-n1.htm