仏大統領来日 その思惑は 国際社会で主導権 「反原発」阻止
フランスは「原発大国」。「原発不信」の連鎖を食い止めたいとの焦りがにじみ出ている。日本滞在はわずか3時間。サルコジ氏がいかに日本への「一番乗り」にこだわったかを如実に示す。
そもそもサルコジ氏は、親日家のシラク前大統領と違い、日本との関係をそれほど重視してこなかった。むしろ大統領就任前に相撲を「知的なスポーツではない」と酷評するなど、どちらかと言えば「日本嫌い」と言われてきた。
サルコジ氏は17日に訪日の意向を突然表明。日本側は多忙を理由に受け入れを渋り、首相も18日の電話会談で「G8で会うのを楽しみにしている」とやんわりと断ったが、最後はその熱意に根負けした。
なりふり構わない理由はもう一つ。フランスは電力の8割を原発に依存する原発大国で他国への売り込みにも力を入れる。福島の事故で世界中に原発不信が広がることは何としても避けたいのだ。
「明日原発が廃止されたら何が失われるか。安全基準を高めて原発を推進するしかないのだ」
サルコジ氏は31日の共同記者会見でこう強調した。
来年に大統領選を控え、それまでに原発事故の「克服」を手柄にしたい。「善意」の裏にそんな「本音」が顔をのぞかせている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110401-00000085-san-pol
やっぱりな。