「銃規制で子供守れない」=全米ライフル協会、沈黙破り反撃
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▲全米ライフル協会(NRA)のラピエール副会長=21日、ワシントン(EPA=時事)
銃愛好家による有力圧力団体「全米ライフル協会(NRA)」が、コネティカット州の小学校で起きた乱射事件を受けた
銃規制の強化を阻止するため、猛然と反撃を始めた。NRAのキーン会長とラピエール副会長は23日、それぞれ米テレビに出演し、
「銃規制強化で子供は守れない」と主張。学校の安全確保には警察官や武装警備員を配置すべきだとの持論を展開した。
乱射事件後、沈黙を保っていたNRAは事件から1週間となる21日、ラピエール副会長が質問を一切受け付けない「記者会見」
を行い、議会に対して全米の学校に警察官や警備員を配置するのに必要な予算を付けるよう要請した。
NBCテレビに出演したラピエール副会長は、自らの発言に対して銃規制推進派を中心に強い反発が出ていることに関し
「狂っていると言いたければ言うがいい。何もしないことこそ狂っている」と挑発。
半自動小銃など「攻撃用銃器」禁止法(2004年失効)による銃規制下にあった1999年にコロラド州の
コロンバイン高校乱射事件が起きたことを例に挙げ、銃規制の強化は「何の変化ももたらさない」との見解を示した。
キーン会長もCBSテレビで「例えば中国でおのや刃物が学校での大量殺害に使われたからといって、
それらが禁止されることはない。銃の『誤用』は禁止の論拠とならない」と述べ、銃規制反対の姿勢を鮮明にした。
(2012/12/24-14:33)