フランスのとある町で、奇妙な事件が発生し人々を震撼させている。その事件とは、あるアパートの住人たちが、「悪魔があらわれた」と騒ぎ2階建ての建物から一斉に飛び降りたのだ。飛び降りた住人のなかには子どもも含まれており、生後4ヶ月の赤ん坊が死亡したという。
パリ郊外の小さな町、ラ・ヴェリエールで23日の深夜に事件は起きた。午前3時ごろ、このアパートの住人の男性が赤ん坊の泣き声を聞いて、ミルクを作るために目を覚ました。当時男性は真っ裸だったようだ。2階には13人が住んでおり、物音に気付いて1人が目を覚ました。
その人物は何を思ったのか、彼のことを「悪魔だ」と騒ぎたて、寝ていた他の住人たちも一斉に目を覚ました。アパートは混乱状態に陥り、男性はナイフで切りつけられ外へと追い出された。自分の部屋に戻ろうと玄関から2階へと上がっていったところ、他の住人たちは突然窓から飛び降りたという。
ベルサイユの副検察官、オディール・フェーヴル氏は「住人らはどうやら男性を悪魔と勘違いして、恐れをなして飛び降りたのではないか」と、説明している。しかし追い出すために、少なくとも一度は男性の姿は目撃されているはず。それでなくても男性自ら何らかの言葉を発して、誤解を解こうとしたのではないだろうか。
警察は飛び降りが自発的なものか、それとも強要されたものだったのか慎重に捜査を進めている。ちなみに住人たちからは薬物反応はなく、また宗教的儀式を行っていた形跡も確認されていない。いったいなぜ、飛び降りてしまったのだろうか? 謎は深まるばかりである。
2010年10月27日 8時0分 (ロケットニュース24)
http://topics.jp.msn.com/life/column.aspx?articleid=435486