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http://rchina.jp/article/34564.html 2009年8月20日、中国紙・環球時報は、日本と韓国は「遅れた国」だと思っていた中国が100年分の差を一気に挽回し、間もなくその立場が逆転するという現実を受け止められないでいると報じた。
かつて植民地として統治していた国に40年間守って来た「世界第2位の経済大国」の地位が奪われようとしている―日本人はこの現実を認めたくない気持ちでいっぱいだと記事は指摘する。記事によれば、「年内にはGDPで追い抜かれる」など「日中逆転」の現実を日本メディアはこぞって報じているが、日本で最大のインターネットポータルサイトであるヤフーのコメント欄には「人権を尊重しない国に未来はない」「日本は中国をライバル視したことは1度もない」など傲慢で攻撃的な書き込みが目立つ。中国外交学院国際関係研究所の日本問題専門家、周永生(ジョウ・ヨンション)氏は「日本は自分より強いものに敬服する国。中国の実力が米国並みになったと認められるまでは、今の『上から目線』な態度は続くだろう」と指摘した。
なお強気の日本人と比べ、韓国人は悲観的だ。すっかり自信をなくしているように見える。韓国メディアは「国の指導者のレベルが違う」「中国経済は韓国に福音をもたらした」「国全体の競争力で劣っている」などと完全に負けを認める報道ばかり。だが、韓国の専門家は「その一方で中国の属国になり下がることを恐れている」と韓国人の心の内を説明した。
記事は、2つの隣国がそれぞれ抱える複雑な感情を受け、「中国の速すぎる成長スピードに、東アジア諸国の対中感情が変わるスピードが付いていけていない」と分析。その上で、「中国にとっては考えるべき課題である」と指摘している。