外貨準備高2012億ドル、9か月ぶり増加に転じる
1月5日10時19分配信 YONHAP NEWS
【ソウル5日聯合】韓国銀行が5日に明らかにしたところによると、昨年12月末現在の外貨準備高は2012億2000万ドルで、前月末に比べ7億2000万ドル増加した。外貨準備高が増加したのは、昨年3月以来、9か月ぶり。
外貨準備高は、昨年4月に37億6000万ドル減少して以来、5月はマイナス22億8000万ドル、6月はマイナス1億ドル、7月はマイナス105億8000万ドル、8月はマイナス43億2000万ドル、9月はマイナス35億3000万ドルと、減少を続けてきた。昨年10月には過去最大の274億2000万ドルの急減を記録し、11月にも117億4000万ドルが減った。
韓国銀行は外貨準備高の増加について、保有する外貨の運営収益が発生したことと、ユーロなどその他通貨がドルに対して強く、これら通貨建て資産のドル換算額が大きく増加したためと説明している。また、米国との通貨スワップ協定の資金を活用したのも外貨準備高の減少を抑制する要因になった。
昨年11月末基準の韓国の外貨準備高は、中国(1兆9056億ドル・9月末基準)、日本(1兆29億ドル)、ロシア(4557億ドル)、台湾(2807億ドル)、インド(2477億ドル)に続き、世界6位。
保有外貨の内訳は、有価証券が1803億8000万ドル(89.6%)、預金201億ドル(10.0%)など。
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12月末の韓国の外貨準備高は2012億2000万ドルで、前月と比べて僅かに7億2000万ドル増加したというが、捏造、虚偽、隠蔽、粉飾、整形…が韓国の国技であり、発表を鵜呑みにしてはいけない。
>韓国銀行は外貨準備高の増加について、…(略)…米国との通貨スワップ協定の資金を活用したのも外貨準備高の減少を抑制する要因になった。
つまり、米国との通貨スワップを使ってドルを借用したことが外貨準備高増加の要因だった。
米韓通貨スワップによるドルの借用額が104億ドルなので、それを差し引くと1908億2000万ドル(2012.2億−104億)で韓国の12月末の外貨準備高は前月比で実質96億8000万ドル減少したことになる。
>保有外貨の内訳は、有価証券が1803億8000万ドル(89.6%)、預金201億ドル(10.0%)など。
まとめると次のとおり。
【韓国 外貨準備高の推移】
2008/03月末 2,642億6000万ドル
↓ ▼. - 37億6000万ドル
2008/04月末 2,605億0000万ドル
↓ ▼. - 22億8000万ドル
2008/05月末 2,582億2000万ドル
↓ ▼.. - 1億0000万ドル
2008/06月末 2,581億2000万ドル
↓ ▼ -105億8000万ドル
2008/07月末 2,475億4000万ドル
↓ ▼. - 43億2000万ドル
2008/08月末 2,432億2000万ドル
↓ ▼. - 35億3000万ドル
2008/09月末 2,396億7000万ドル
↓ ▼..- 274億7000万ドル
2008/10月末 2,122億0000万ドル
↓ ▼..- 117億4000万ドル
2008/11月末 2,005億1000万ドル
↓ △.. + 7億1000万ドル
2008/12月末 2,012億2000万ドル
■■真相■■ ▼..- 96億8000万ドル
2008/12月末 1,908億2000万ドル
<12月末の外貨準備高の内訳>
外貨準備高 2012億2000万ドル
(前月比 +7億1000万ドル)
・有価証券 1803億8000万ドル(89.6%)
内訳 322億ドル 米国債 *1 2008/10月末現在
300億ドル ジニーメイ債 *2
500億ドル GSE債 *3
681億8000万ドル 内容不明の有価証券
・預貯金(預金) 201億ドル(10.0%)
・その他(国際通貨基金(IMF)ポジション、SDR、金など)7億4000万ドル(0.4%)
*1
アメリカ合衆国財務省発行の財務省証券(米国債)
保有状況
http://www.treas.gov/tic/mfh.txt
安全度:A (換金可能)
*2
GNMA(Government National Mortgage Association)米国政府住宅抵当金庫が元利金の支払保証をする債券
安全度:A(換金可能)
*3
GSE(Government Sponsored Enterprises) 政府後援企業が発行する債券 ファニーメイ、フレディマックの抵当、資産担保証券
安全度:?
★
韓米通貨スワップで借用した104億ドルは、201億ドルの預金の一部か。
外貨準備高の内で最も懸念される内容不明の有価証券は681億8000万ドル。
GSE債500億ドルも額面通り評価出来ない。
★修正後
<12月末現在の外貨準備高の内訳>
外貨準備高 1908億2000万ドル
(前月比 - 96億8000万ドル)
・有価証券 1803億8000万ドル(94.5%)
内訳 322億ドル 米国債 *1 2008/10月末現在
300億ドル ジニーメイ債 *2
500億ドル GSE債 *3
681億8000万ドル 内容不明の有価証券
・預貯金(預金) 97億ドル(5.0%)
・その他(国際通貨基金(IMF)ポジション、SDR、金など)7億4000万ドル
【韓国が実際に使える外貨】について数字などを更新し整理しておこう。
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【韓国が短期対外債務返済などのために実際に使える外貨】
12月末の韓国の外貨準備高は、前月比△7億1000万ドルの2012億2000万ドルだが、【通貨スワップによる借用額104億ドルを差し引くと前月比▲96億8000万ドルの1908億2000万ドル】(1月4日、韓国銀行発表)
そして、通貨スワップ以外の他国から借りて積み上げた外貨が約4割で、「真水」は約6割(2月18日付『日本経済新聞』)のままだとすると、12月末の外貨準備の真水部分は、【約1144億9200万ドル】
また、322億ドルの米国債は通貨スワップの担保となっており、残りは【約822億9200万ドル】
更に、ファニーメイなどへ投資した約500億ドルは、額面どおりに評価できないので、韓国が短期対外債務返済などのために自由に使える外貨は、【822億9200万ドル以下】
一方、1年以内に返済しなければならない流動外債(短期外債と、長期外債のうち1年以内に満期が到来するもの)は、【2271億2000万ドル】(11月28日、韓国銀行発表)
つまり、韓国には、1年以内に返済しなければならない短期対外債務が【2271億2000万ドル(22兆円)】もあるのに、実際に使用できる外貨は【822億9200万ドル(約8兆円)以下】しかない。
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日本としては、4月に期限が到来する日韓通貨スワップを絶対に延長したり増額したりしないことが重要だ。
半導体価格の大暴落や、自動車の販売不振は、極めて深刻であり、サムスンや現代などの韓国の大手企業は、全く外貨を稼げていない。
更にインドではサムスンを中心に韓国製品不買運動が起こっている。
2007年12月サムスン重工業のクレーン船が、インド人船長とインド人一等航海士の乗るタンカーに衝突してタンカーから原油が流出した事故で、先月韓国が不当判決を下した。
不当裁判への抗議活動がインドで激化している他、世界の船員組合が韓国への寄港を拒否したり、保険大手のロイズが韓国行き船舶の保険料に韓国プレミアム導入を検討したりしている。
いずれ韓国は破綻する運命にあり、破綻を先送りするために日本が莫大な損害を被るなんて馬鹿げている。