初代のマイヤー・アムシェル(1743-1812年)がフランクフルト・アム・マインで開いた古銭商・両替商に端を発し、ヘッセン選帝侯との結びつきで経営の基礎を築いた。ヨーロッパに支店網を築き、彼の5人の息子がフランクフルト・ロンドン・パリ・ウィーン・ナポリの各支店を担当、相互に助け合いながら現在のロスチャイルドの基盤を築いた。
ネイサンは1815年に自前の通信網を駆使し、ナポレオンのワーテルローでの敗北をネタにして「ナポレオン勝利」のニセ情報を英国に流し、大暴落した株を買いまくった。 証券取引所が午後に閉まった時、彼は取引所に上場されている全株の62%を所有していた。
後に「ナポレオン敗北」という真情報が公になり 株が急騰したとき、彼は300万ドルの自己資産を75億ドル、すなわち2500倍に増やしてしまった。
一方、ジェームスは当時の成長産業だった鉄道に着目し、パリ〜ブリュッセル間の北東鉄道を基盤に事業を拡大していった。
パリのロスチャイルドは、1870年に資金難にあえぐバチカンに資金援助を行うなどして取り入り、その後ロスチャイルド銀行は、ロスチャイルドの肝いりで設立されたヴァチカン銀行(正式名称は「宗教活動協会」)の投資業務と資金管理を行う主力行となっている。
ロンドンのロスチャイルドは、政府にスエズ運河買収の資金を提供したり、第1次世界大戦の際にユダヤ人国家の建国を約束させる(後のイスラエル建国につながる)など、政治にも多大な影響力を持った。
日本が日露戦争を行う際、膨大な戦費をまかなうため外貨建て国債を発行したが、日本の国力に疑問を持つ向きが多かった。そうした中で、ニューヨークの銀行家でユダヤ人のジェイコブ・シフが支援を申し出たため、外債募集に成功した。シフの働きはロンドンのロスチャイルド家の意向を受けてのものであった。その一方では、ロシアの石油開発にも巨額の投資を行っていたが、ロシア革命が起こると撤退を余儀なくされた。
第二次世界大戦後、その勢力は衰え、かつてほどの影響力は失ったとされるが、金融をはじめ石油、鉱業、マスコミ、軍需産業など多くの企業を傘下に置いている。そのためアメリカのロックフェラー財団と共にしばしば世界を影から操っているとも言われている。
ロスチャイルド家は19世紀以降、ますます富みを蓄えていき、1940年当時のロスチャイルド一族は約5000億ドル、米国の全資産の2倍、全世界の富の50%を支配していたと推定されている。世界最大最強の巨大財閥となっている。
ロスチャイルド王朝
1770年以降、諸国家に降りかかった全ての流血事件、災禍の少なくとも半数はこの不吉な運命を背負った一族に関わりがあると見られる。(シェレプ・スピリドビッチ伯爵)
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