http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000163-jij-soci
広島市中区で、同市内に住むフリーターの未成年女性(19)が米軍岩国基地所属の米兵4人から集団で性的暴行を受けたとして、被害届を出していたことが19日分かった。広島県警は強姦(ごうかん)事件とみて捜査し、既に4人の米兵を特定。警察庁と調整し、容疑が固まり次第、逮捕状を取って、日米地位協定に基づき身柄の引き渡しを米側に求める。4人は岩国基地で身柄を確保されているという。
調べでは、女性は13日午後11時ごろ、女友達と2人で同市中区銀山町のクラブハウスに出かけた。女性は岩国基地でアルバイトの経験があるといい、客の米兵らと会話を交わしたという。14日未明、女性が1人で外に出た際、米兵2人が店の出入り口前に車を止め、背後から来た別の2人に車内に押し込まれた。約2キロ離れた人気のない場所に移動し、性的暴行を受けたという。
米軍岩国基地報道部は「現在捜査中で、地元関係機関には全面協力している」とコメント。町村信孝官房長官は記者会見で「事実なら許されざることであるというのは論を待たない」と述べた。
一方、藤田雄山・広島県知事は全容解明を求める要望書を22日、石破茂防衛相に提出する。秋葉忠利・広島市長も「米軍兵士による平和都市広島で起きた事件に激しい憤りを感じる」とコメントした。【井上梢、吉川雄策、矢追健介】