慰安婦問題で在米日本大使館が「首相は十分謝罪しているので理解してほしい」とWポスト紙に弁明
在ワシントン日本大使館は27日、従軍慰安婦問題で安倍首相を「ダブル・トーク(ごまかし)」と24日付の
社説で批判した米紙ワシントン・ポストに対して「安倍首相と日本政府の考え方を十分に理解していない」と
申し入れた。
北野充・広報文化担当公使が、同紙のフレッド・ハイアット論説委員長に電話した。日本政府の基本的な
立場を「当時の軍の関与の下に多数の女性の名誉と尊厳を傷つけたものと認めている」と説明。93年の
河野官房長官談話を継承する立場を強調し、安倍首相が改めて「おわび」を表明した26日の国会答弁も
紹介して理解を求めた。
同紙が社説で「国内で落ち込む支持の回復のため拉致被害者を利用する安倍首相」と記したことには
「支持率うんぬんの問題ではない」と反論した。ハイアット論説委員長は朝日新聞の取材に対し「社説に書
いたことがすべてだ」と語った。
http://www.asahi.com/politics/update/0328/003.html