以前、私は、度々掲示板などで「韓国が日本に何をしてきたか」とか「中国が〜〜〜」など見て、心が荒んでる人たちが一杯いてやだなー、と思っていました。というのも、みんなただ単にコリアンとかが嫌いで嫌がらせ目的で投稿してるんだろう、と思っていたからです。実際に私も数人のコリアンは嫌いですし(^^j)(もちろん素晴らしい人も一杯います☆)
ところが、先日ふとした事から、自分はただの無知なアマちゃんだったと思い知らされました。
みなさんは、『地政学』というものをご存知でしょうか??ちなみに私は全然知りませんでした。知人から『地政学』の存在を教えてもらい、興味本位でメルマガを読んだんですが、面白すぎだし、内容も素晴らしい、何よりもなんか自分の考えに合った学問でした。ちょっとみんなにも知って欲しくて…紹介させて下さい。
『地政学』とは、民族や国の特質を、主に地理的条件、地理的空間から説明しようとする学問。とあります。
そして、今私が、ぞっこんなのが江田島孔明さんという方です。この方の考えはスゴイと思います。彼は地政学と歴史を駆使して現在の日本と世界情勢、そして未来の日本とるべき道、などを紹介しています。概要ながら説明させていただきます。もちろん今の自分の知識は低レベルであり、誤認識も多々あるとは思いますし、細かく説明するとキリが無いので大まかな説明になりますがご了承ください…
江田島さんは、地政学的にランドパワー(大陸国家)とシーパワー(海洋国家)に国を分類して世界を分析しています。
ランドパワーとは、現在でみるなら、欧州、ロシア、中国、韓国など国境を常に隣国と共有する国家で簡単にいえば陸軍国の事です。
シーパワーとは、現在でみるなら、英国、台湾、米国、豪州、日本などの、簡単にいえば海軍国です。(米国については国境を他国と共有していますが、シーパワー扱い。詳しくは、氏が説明しています)
ランドパワー、シーパワーの性質の違いについて…ランド→獰猛、狡猾、残忍。なぜなら、これらの国は常に軍事的緊張下(国境が隣接している為)であり、常に、隣国に攻め込まれるかもしれない、という緊張の中に存在する。その状況下で生き延びることは困難である事は歴史が物語っている。さらに国家戦略としては周辺国支配を常に考えている。…(注)でも、獰猛、狡猾、残忍、という言葉のイメージに惑わされないで下さい。私は「狡猾、獰猛」などの言葉を使ってランド側の人間を悪い奴だ!とか批判しているわけではありません。なぜなら、私自身も「獰猛、狡猾、残忍」な面を持っているからです。私が思うに、人間は皆、少しは「獰猛、狡猾、残忍」であると思います。ただそのレベル等が違うだけだと…(すいません、話がそれました)…そして、「喰うか喰われるか」という状況は彼らにとって当たり前の事ですが、我々日本人にはそもそも理解しづらいのです。なぜなら我々はシーパワーですから。そして「獰猛、狡猾、残忍」をマイルドに言い換えるなら「行動力があり意思が強く頭がきれる」といったとこでしょうか…シー→個人的、論理的。シーパワーは字の通り、海という自然の防壁に守られている為、他国から攻められる心配が少ない。と同時に、言い換えれば海が邪魔して他国にも攻めにいけない。よって周辺国を攻め落として…などとは考えず、国家戦略は勢力均衡、貿易中心である。
この様にとても大きな性質の差がある。
さらに、江田島さんは、世界史の重要性も指摘していて「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言を紹介しています。ど〜ゆ〜事なのかというと、歴史とは『答え』なのである。もしあなたが、これからの日本、世界はどーなるんだろうと疑問を持ったなら、世界史を見てみるといい。そこには『答え』か、もしくはヒントがあるのだから。なぜなら『歴史は繰り返される』からです。
分かりやすく例を出すと、江田島さんは現在のイラク、中東問題の未来をこうよんでいます。(概要)→アメリカは衰退するだろう。米国はシーパワーであり、シーパワーの性質上、他国直接攻撃、支配にはむいていない。しかも中東は『ハートランド』(大陸の中心)に位置づける事ができ、古来より『ハートランド』を長期間、支配できた例は皆無である。しかし、洋の東西を問わず、特にランドパワーは『ハートランド』を常に目指す本能を持つ。なぜなら、『ハートランド』は大陸の中心である為、陸上交通の要所であり、ここを敵勢力に取られると生存が困難になる。よって取っておく必要があるのだ。だが、ここには落とし穴があって、中央にいるということは周りのほとんどが敵になるという事だ。よって維持可能性はいつの時代も限りなく低い。歴史的に見て中国、中近東の政権、王朝の交代が多いのはこのためだ。…そして、今日本が頼りにしているアメリカの衰退後、世界はどう動くのか、日本の取るべき道は、など、氏は私見をメルマガにて述べている。
…そして『歴史は繰り返される』、ということは「今、現在」も繰り返されている歴史の中、という事になる。「今現在」はどの時代に“戻って”いるのだろう?…江田島氏曰く、世界は「戦国時代」に入ったと。古来の日本の「戦国時代」は様々な勢力が日本国内で「喰うか喰われるか」を演じた。そして今、現代、様々な勢力が、世界中の国に置き換わって、国同士の戦い、まさに「戦“国”時代」である。ある国同士は利害一致から結託し、ある国同士は衝突し…この様相も日本の戦国時代と似ている。確かに、歴史は繰り返されている。と思う
これが、私がこのトピを立てた理由です。
今、私は危機感すら感じています。とゆ〜のも、今の日本国民の、政治や海外情勢に対する知識が十分だとは思えないからです。以前まで私も無知でした(汗)…このままでは、この「戦国時代」を乗り切れないと思います。また、中には「別に他の国に占領されてもいいとは言わないが、戦争はよくない」という風な意見の方もいると思いますが、その考えはシーパワー的でありランドパワーには通用しません。さらに、先述の通りランドパワーは周辺国支配が当たり前です。万が一、日本が“どこか”の国に支配された場合、良くて植民地化、悪くて「根絶やし」です。(歴史的には、最上の策は根絶やし。復讐されないように)ここで、WW2終戦時の米国の日本に対する政策を期待しないことです。なぜGHQは敗戦国であった日本に対してあそこまで紳士的だったかというと日本を利用価値十分と判断したからで、ここでもシーパワーの性質(論理的)が出てきます。シーパワーにとって戦争は「ビジネス」なのです。ではなぜ、シーパワー同士の日米で戦争したのか?というと、賢明な方はもう気付いてると思いますが、当時日本は大日本帝国、開戦は陸軍のゴリ押しの結果であり、その点からランドパワーよりでした。当時の日本陸軍は少しは獰猛、残忍だったと思います。…そして将来、また支配下におかれるとしたら今度はシーパワーの国でなく、おそらくランドパワーの国の下だと思います。
…ここで注意して欲しいのが、私は恐怖感などを煽って、何か企んでいたり、他の国の人を嫌いになるように差し向けているのではありません。ただ、私は日本を出てカナダに来た事で、日本人と日本を好きになってしまったのです(政府は別として)…日本人の性質は他の国の方と比較しても素晴らしい部類に入ると思います。今までは日本人同士で日本国内に生活していたため気付く事ができませんでしたが。これを「愛国心」というならそうだと思います。この「愛国心」は字の如くただ自分の国を“愛”してるだけです。他の国は関係ありません。しかしランドパワーの「愛国心」は少し違うと思います。ランドパワーの「愛国心」は自分の国を発展させることです。自分だけの国を、どんな手を使ってでも。
私はランドパワーに負けたくありません(勝ちたくもありません)ただ愛する日本を守りたいだけです。
終わりに、私は江田島氏の見解に賛成なだけであり、もちろん皆さんには皆さんの意見があるわけだし、反対意見も多数でしょう。肝心なのは、共に同じ問題を考え議論する事であり、同意をかき集める事ではないのです。これが一つの民主主義の形ではないかとさえ思います。
冷静に色々な面から(大局的に、局所的に)物事を捉え、自分なりの答えをだして頂けたら幸いです。また疑問、質問などありましたら合わせて教えてください。
ここに江田島さんのメルマガあります。
http://npslq9-web.hp.infoseek.co.jp/
ながながと失礼しました。