8ミリ映画ですか、私自身、父親の影響で撮影機を回していた事がありました。
とてもとっても懐かしいです。
さて、フィルム動画をビデオ(電気信号)に変換記録する事をテレシネといいます。
そして、8ミリフィルムの規格には、スーパー8、シングル8、レギュラー8(ダブル8)があります。
スーパー8とシングル8を合わせてS8やSS8と言ったり、レギュラー8をR8と言ったりします。
これらをキーに検索してみては如何でしょうか。
telecine、8mm、Super 8、Single 8、Regular 8、S8、SS8、R8
因みに日本では、あっちこっちでテレシネサービスをやっています。
参考に大手のサービス(のURL)を紹介します。
[富士フィルム / リメイクサービス / F-Disk]
http://www.fujifilm.co.jp/remake/s02/index.html
[エルモ / テレシネサービス]
http://www.elmo.co.jp/support/telecine.html
コダック社もサービスしてると思うのですが、ページを見つけられませんでした。
エルモ社は、8ミリの撮影機と映写機のトップメーカーだった日本企業です。
日本でのサービスでは、留意しておくべき点があります。
カナダでのサービスでも同様と思いますので、念の為、申し上げておきます。
それは、テレシネ時のフィルム給走を安定させる為に、スプライシング(編集の為にフィルムを接合する事)をやり直す場合があると云う点です。
この時、最低でもスプライシングポイントの前後1コマ(合計2コマ)が切断されてしまいます。
SS8の標準速度が18コマ/秒、R8の標準速度が16コマ/秒ですから、スプライシングのやり直しによってやり直し箇所1箇所あたり9分の1秒又は8分の1秒が失われてしまう事になります。
但し、スプライシングポイントはシーンの転換点である事が殆どですから、この程度の映像の欠損は視覚に大して影響しないと思います。
気になるのは音です。
8ミリ映画の場合、映像が記録されている場所と音が記録されている場所が違う為、スプライシングのやり直しによって発生する映像の欠損と音の欠損とが一致しないのです。
正確な値は忘れましたが、1秒強、音が先行して記録されているはずです。
つまり、スプライシングのやり直しによって、
・スプライシングポイントの映像
・スプライシングポイントの1秒強後の映像にかぶさるべき音
が失われるのです。
この影響はかなりキビシイです。
誰もが間違いなく音飛びに気付くと思います。
数年前に、阪東妻三郎が撮影した子供達の海水浴の8ミリ映画をテレビ番組で見ました。
その番組の中で田村正和が「私の宝です」みたいな事を言っていたのを思い出しました。
私自身も、父親が幼い頃の家族兄弟の動く姿を撮っておいてくれた事に感謝してます(父親本人には決して言いませんけど)。