<金大中事件>KCIAの犯行だった 韓国・調査委が報告書
by
てめぇら
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バンクーバー 2006/07/26 00:47:57
<金大中事件>KCIAの犯行だった 韓国・調査委が報告書
(毎日新聞 - 07月26日 13:11)
【ソウル堀山明子】73年8月に東京都内のホテルで発生した金大中(キムデジュン)氏拉致事件について、韓国国家情報院の真相調査委員会が報告書をまとめ、当時の情報機関、韓国中央情報部(KCIA、現在の国家情報院)の組織的犯行だったとする結論を出したことが26日、分かった。このまま韓国政府が正式発表すれば、日本の主権を侵害した拉致事件に韓国の国家機関が関与したことを初めて政府として認めることになり、外交問題に発展するのは確実だ。
同事件について、日本政府は主権侵害に対する韓国政府の謝罪と、日本捜査当局による調査を要求している。韓国外交通商省は同委員会に慎重な対応を要請しており、正式発表は遅れる可能性が高い。
複数の関係者によると、KCIA関与裏づけのカギを握る李厚洛(イフラク)元KCIA部長は健康上の理由で調査できなかった。しかし、拉致現場から指紋が検出されたKCIA所属とされる金東雲(キムドンウン)在日韓国大使館1等書記官(当時)は同委員会の調べに対し、事件への関与を認めた。また、金氏とは別のKCIA幹部が「李部長から拉致するよう指示を受けた」と証言した。朴正煕(パクチョンヒ)大統領(同)の指示を裏付ける証拠はなかった。
拉致事件をめぐっては、73年11月の金鍾泌(キムジョンピル)首相(当時)の訪日、75年7月の宮沢喜一外相(同)の訪韓の2度にわたって政治決着を図り、韓国側の捜査打ち切りを確認した。韓国政府は金書記官がKCIA職員かどうかも認めず不起訴処分とし、国家機関関与を全面否定していた。
同事件は73年8月、当時野党指導者だった金大中前大統領が東京都内のホテルから拉致され、5日後にソウルで解放された。韓国政府は昨年2月、民間の大学教授や宗教関係者を加えた真相調査委員会を設置。韓国外交通商省は今年2月と3月に事件に関する外交文書を公開した。
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