誤審はあるよ、どんな大会でも。
でも、前回の日韓共催のワールドカップ(W杯)みたいなことはないと思う。いや、そう思いたい。
今回のドイツW杯は、FIFAにとってレフェリングで大きなプレッシャーがかかる大会となる。なにせ、4年前はWBC(ワールドベースボールクラシック)のボブ・デービッドソンも真っ青の誤審のオンパレードだったから。いや、WBC以上にヒドかった。思いつくだけでも……
・予選リーグのイタリア対クロアチア戦、ヴィエリのゴールがオフサイドの判定。これ、違ってたぞ。しかも試合後、線審が「私が間違っていました」だって。おいおい。
・韓国対イタリア戦、トッティが2度のイエローカードで退場。2枚目のイエローはシミュレーションと見なされた。でも、違ってたぞ? モテモテ貴公子は倒されてたぞ。
・準々決勝、またも韓国のスペイン戦。スペインの2ゴールが取り消しに。ひとつ目は後半3分のバラハのヘディング。しかしゴール前で反則があったとかで、取り消し。そして極めつきは、延長に入ってからのホアキン→モリエンテスのゴール。決まった! と思ったらセンタリングをあげたホアキンがゴールラインを割っていたんだって。でも、ホアキン、ラインを割ってないんですけど。
とまあ、記憶に残っているところだけでも、これだけの誤審があった。なんだかまた怒りがわいてくるのである。特に韓国対イタリア戦を担当したエクアドルの審判モレノ。これは自国でもロスタイムを異常に長く取り、現在はFIFAの審判から除名されている。
実際、FIFAは日韓共催の大会期間中に「ひとつ、ふたつ、大きな誤審があった」と認めた。ひとつ、ふたつじゃないって。で、どんな措置が取られたかというと、準決勝のドイツ対韓国戦では、主審、線審、予備審判の4人全員をヨーロッパ人で固めていた。普通、ヨーロッパの国がプレーする場合、関係ない大陸の審判が吹くのが普通だったのに。ヨーロッパ以外の審判が信用されなくなった。たぶん、日本人も含めて。
http://wc2006.yahoo.co.jp/voice/column/ikushima/at00008878.html