http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060331-00000004-yom-pol
民主党の前原誠司代表(43)は31日、党代表を辞任する意向を固め、党幹部らに伝えた。
永田寿康衆院議員(党員資格停止中)が引き起こした「偽メール」問題の責任を取るもので、同日夕、この問題の調査報告書がまとまった段階で辞意を表明する。後継代表選は4月中に実施されるが、小沢一郎・前副代表や菅直人・元代表らの出馬が予想される。
前原氏は31日午前、党幹部や関係者らに「代表をいったん辞めて身を引き、再起を期す」との考えを伝えた。前原氏が辞任の意向を固めたのは、永田氏が議員辞職しないまま、偽メール問題の決着が長引くと、民主党が世論から見放されるほか、党内でも前原氏への批判が高まる恐れがあると判断したためだ。
前原氏は、「偽メール問題」で、ライブドア前社長の堀江貴文被告が、自民党の武部幹事長の二男に送金を指示したメールを入手したという永田氏の説明をうのみにし、2月16日の衆院予算委員会で永田氏が質問することを容認した。
その後、メールの信ぴょう性に対する疑問の声があがり、「メール問題から撤退するべきだ」との声が党幹部から指摘されていたにもかかわらず、党首討論でメール問題を取り上げ、結果として、この問題が党に深刻な打撃を与えた。前原氏に対しても、危機管理能力の欠如が指摘されていた。
前原氏は昨年9月、衆院選惨敗の責任をとって辞任した岡田克也・前代表の後任を選ぶ代表選で、菅氏を2票差で破り、代表の座に就いた。任期は岡田氏の残り任期の今年9月までだった。