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No.11504
【 ニューヨークの夜 】Film Love is over
by  ~♪ from バンクーバー 2018/09/14 17:43:26




       
   【 ニューヨークの夜 】 
                 ( ニューヨークに咲いた花 )


ニューヨークに辿り着き、余裕ある先輩は彼女をアパートに招き入れ、ニューヨークの街を見下ろすテラスで1日中お茶やコーヒー、珍しいスナックでお相手しをてくれた。

翌日の昼過ぎから 都会のオアシスに似合いのセントラル・パークを二人で散策した。
午後には近くのフェーリーターミナル近くで、自由の女神像を眺めながらのんびり食事の一時ををエンジョイした。

その折り開口一番、彼女の口から信じられない言葉が飛び出してきた。

「 貴女は、今、輝いている 」

そう、日本女性の美しさよ!
なぜか彼女はそれ以上のコメントは控えた! 

翌朝も彼女の案内で、ここニューヨークの朝は「 一杯のコーヒーから 」と言うのが合言葉なのよと、外に出ると決めていた。
暫くして彼女にとり待望の街に連れ出してくれた。

流石にマンハッタンやブルックリンは、おしゃれなカフェやコーヒースタンドが軒並みに目についた!
中に入ると店内はコーヒーを片手に、朝の一時を過すニューヨーカーでいっぱいだった。
採光のよい店内は明るく、さわやかな雰囲気で、ここで本を読むのも最適よと彼女は囁いた!

その日の午後、いよいよ彼女の期待していたフェーリーターミナルから、自由の女神を船上から見上げながら島に渡った。

そこから眺める光景は、旧移民者も、暫しの旅人もだれ一人乱れる者もなく、ただ頭上に聳える「 自由の女神像 」を身動き一つせずじっと見っめていた。

「 その日の夕方、夜が闇に沈む頃、ますます輝きを増すエンパイア・ステート・ビル街の輝き 」その哀愁漂う造型美に彼女はしばし時を忘れていた。

日没直後、まだ空に明るさが残る頃も、街の輪郭と夜景の両方が楽しめた。

先輩がが一言、ネオンが彩るこれがニューヨークの夕暮れなのよ!

中でも、特にビルの屋上から見下ろす光の洪水の夜景は格別だった!
更に、深夜2時までオープンしているので、彼女もディナーの後の夜景が見たいという衝動に駆られた。

しばらく時が止まったかの二人の静寂の中で、突然先輩は昨日の続の様に「 少し貴女が読めてきた 」 と囁いた。

あなたには素敵な人が出来たのよね!

そうでしょう〜〜〜!
あなたは今ある人に靡いている!

今の貴女を見ているとはつきり伺える!

ふと彼女自身の何処かで、彼をそこまで慕っていたのだろうか!
それは本当なのだろうかと〜!

今さらの様に消えかけていたその思いにしたるのだった!
〜もしかして! ハッーと!

これまで誰にも打ち明けたことがないその想いが、今更の様に彼女の脳裏を駆け抜けた。 
長年、彼女の心の何処かに仕舞っておいた大切な彼が!

反射的に、ありえない先輩の推察に、驚きと同時に彼女の心臓が張り裂けんばかりに震えていた。

そこには、ほのかだが今も彼への想いが、彼女は心の隅に偲ばせていたのだろうか!
又、してもハッーとした!

まさか先輩に、そこまでも〜!
その迷いが 彼女の脳裏をかすめていた。

先輩は法学部出、政治学と心理学も選考していたとは聞いていた。
今は、本場ここニューヨークで、ジャーナリストとして活躍している!

何時の日か、忍び寄るネオンの鮮やかさに、このニューヨークの一画に、もう一度帰って来てみたいと、そう思う彼女だった。〜♪



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