拉致再調査 安倍首相が“帰国者の見返り”で北に貢ぐ2兆円
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150688
人道支援40億円、遺骨返還代400億円…
安倍首相が「全面解決を」と大見えを切った北朝鮮による拉致問題の再調査。
早くも「2人帰国か」「いや3人帰ってくる」などと臆測が飛び交っているが、問題はその見返りとして日本が北に与える“アメ”だ。安倍政権は調査開始時の「制裁解除」を約束したが、むしり取られる総額は1兆円とも2兆円ともいわれている。
今回の合意文書には「適切な時期に人道支援を実施する」という文言が盛り込まれた。
これは小泉政権時代に棚上げした経済支援のこと。あの時は食糧25万トンで70億円といわれたが、北には半分しか渡らなかった。今回の“人道支援”は食糧の残り半分、医薬品を合わせて40億円近くになるとみられている。
骨子のもうひとつのポイントは、「遺骨問題について必要な措置を講じる」としたこと。
北朝鮮国内には終戦後、逃げ遅れたりシベリアから連行された人々の遺骨が2万体近く眠っているとされている。
この遺骨を日本に返還するだけで、金正恩に大金が転がり込む可能性があるという。
「米国は朝鮮戦争時の米兵の遺骨を取り戻すために、1体あたり2万ドルを北朝鮮に払ったとされています。
日本人の遺骨返還もほぼ同額になるだろうとみられており、2万体で4億ドル、日本円にしておよそ400億円になります」(ジャーナリスト)もっとも、これらの440億円は序の口だ。国交正常化交渉が再開すれば、戦後補償の話が間違いなく出てくる。金正恩がここでも吹っかけてくるのは間違いない。
「コリア・レポート」編集長の辺真一氏がこう語る。
「1965年に日本が韓国と『日韓基本条約』を結んだ際、日本は当時の韓国の国家予算の2倍以上に相当する8億ドルの経済支援を約束しました。当時の為替レートは1ドル=360円。
韓国と同程度の金額を北朝鮮に支払うとすると、経済協力費は3000億円ということになります。
しかし、金正恩は“韓国より遅れた50年分の利息を払え”“日本に略奪された鉱物資源の補償をしろ”と、少なくとも1兆円を要求してくるでしょう」