オリエンタルランド・ユニオンは3月にオリエンタルランドに対し、
団体交渉の開催を求めたが、オリエンタルランド側は、
請負業者と請負契約を結んでいる「注文主」にすぎず、
雇用契約も指揮命令関係もなければ労務管理にも関与していないので
「使用者」ではないという理由で団体交渉を拒否したのだ。
しかし、「ショー出演者の一日は、出勤から退勤までの間『準備・ショー出演・待機』の繰り返しだが、
この間の指揮命令のほとんどをオリエンタルランドのステージマネージャーから受けていた」
「オリエンタルランドが技術指導を行っている。オリエンタルランドが用意した台本、
振り付け通りにやらなければ注意されます。ショーの出演者に裁量権はなく、アドリブは原則禁止だった」
「リハーサル後に、オリエンタルランドがリハーサル参加者の中から出演可能者を選別していた」
といった事実から、4月28日には、オリエンタルランド・ユニオンの組合員は、
オリエンタルランドにおける就業実態は「偽装請負」で職業安定法44条に
抵触しているのではないかと東京労働局に申告したのだ。
これまでも出演者や従業員(キャスト)の使い捨て問題が
報道されたことはあったが、当事者が声を出すのは異例のことだ。
ほかにも「ショーの出演時間は1日5時間45分となっている。
しかし、出演と出演の間の時間があるから、拘束時間はもっと長い。
でもその時間は休憩時間とされて、賃金が支払われない。
出演者に何かあったときのために待機している時間なのに、
賃金の対象でないとされている」「契約時に約束した労働時間と実際の労働時間が違いすぎる。
そのため、生活設計ができない」「シフトは6時間なのに、2時間で帰された。
オープン準備したが、『客いないので帰って』と言われた」などの声が上がっているという。
http://biz-journal.jp/2014/05/post_4918_2.html