https://www.youtube.com/watch?v=Z5R3Eu4hpeE
壮絶な人生。
長野オリンピックのシーズン始め、当時40歳代半ばの父を肺癌により失い、日本代表選考争いにも敗れ、一時はスケートを辞めていた時期もあった。
スケートを再開し、ペアを求めて渡米した後も苦難は続き、レッスン代と生活費捻出の為、土産品店でアルバイトをしていた。
充分な衣装代も無く、自身の裁縫による衣装で出場した大会もある。
渡米後、肺がんに罹患するが、幸いにも抗がん剤治療をもって完治する。
この治療も入院することなく通院で済ませ、抗がん剤の副作用に耐えながらアルバイトとレッスンを続けた。
この通院治療中のレッスン中、誤って落下し頭蓋骨を骨折。
一時は意識不明、前歯をほとんどなくすという大ケガをし、
後遺症で心的外傷後ストレス(PTSD)に悩まされ、
更には卵巣を片方破裂させて卵巣摘出する事態となり、辛い闘病生活を送っている。
しかし、井上は終始一貫病気などを一切言い訳にせず、練習・競技に打ち込んだ。そんな井上を理解し共に競技生活を歩んできたのが、現ペアのボルドウィンである。二人の生きる姿と人間性は、スケート競技の力量以上の感動的なストーリーとして、多くのメディアが取り上げた。