カナダにはCertified Translators(公認翻訳者)がいます。各州の翻訳・通訳者協会の試験に合格した翻訳者たちがCertified Translatorsと呼ばれます。例えば、BCではSTIBC(
http://www.stibc.org/)の正メンバーが公認翻訳者です。STIBCはCTTIC(
http://www.cttic.org)という団体のメンバー協会で、CTTICがFIT(国際翻訳家連盟
http://www.fit-ift.org)のメンバー団体であることにより、定められたレベルに達する翻訳者のみがCertified Translatorという名称が使えるようになっています。
なので、カナダのCertified Translatorsは、国際的に決められた基準以上の力を持つプロの翻訳者たちなのです。日本の「日本翻訳者協会」などの協会は、日本の国家資格であるわけでも、国際的に認められた団体なわけでもないのです。(「株式会社日本通訳者協会」がつぶれてしまったのは記憶に新しいですね。)「日本翻訳者協会などに所属する翻訳者」の方々の中にもプロの方はいらっしゃるかもしれませんが、カナダのCertified Translatorsは、プロの中でも国際基準に達したレベルの翻訳者たちなのです。それを受けて、様々なレベル(連邦・地方など)において、証明書などの翻訳はCertified Translatorによるものが望ましいという傾向になりつつあります。参考にしていただければ幸いです。