『 男の世界 』
今や、わずか1年足らずに迫った世界の祭典、冬期オリンピック開催と建設村の現状。
「プロの世界」
カナダの国がオリンピックに威信をかける様に、各企業間にも壮絶な競争が今、繰り広げられて居る。
10階、12階のビルが内湾に面し、43エーカーの敷地に、真冬を通じ、待つたなしの急ピツチ工事。
全ビルも特別バーナー(大型暖房器具)の施置で春、夏の気候条件下での工事なのである。
(1棟1棟、ビル全体が熱いほどの温度で24時間保たれている)
各ビルのデザイン性も、それぞれの形、仕上げも箱型、長方形のビルとは大きく異なり、これまでの常識さえ通じない。
10階以上の傾いたビル、上に向け次第にネジレて建つビル郡など、斬新な建築形式を超えた造形物なのである。
価格にしても、今手掛けて居るウォーターフロントに建つ、1ユニットにしても、5ミリオンから6ミイオン
それらの上層の各階も10ミリオン以上と豪華な眺めと豪華な室内がエンジョイ可能なのである。
そこには最新の技術面で500人から700人の精鋭がオーバータイムも辞さず最高の技術で精魂を注いで居る
そこではカナダが誇る民族ルツボの代表としてのカナダ人、ドイツ系、イタリアー系、イギリス、フランス系、北欧、
少数だが、エンジニア系の中国人、メキシコ系、タイ系、ベトナム系、韓国系と、ここにはおそらく50それ以上の
民族のモザイクが共存して居る。
今、日本では漸く始まっかに感じるグローバル世界の民族の競争が、ここでは熱く熾烈な戦いが繰り広げられている。
これまでの様なカナダを代表するイギリス系、フランス系主体の言語体制は、ここ20〜30年で大きく変化を見せ、
その世界は既にカナダ生まれと、新たなカナダの移民と混同し、当然、彼らの多くが少なかれ言語自体にも、
それぞれ民族原語を共通語とし疎通を図っている。
英語力の不自由さはここではそれほど感じない。その事も移民国カナダの雄大さを裏付けているかの様だ。
(USとはおのずと大きく異なる)
例を挙げるに、ドイツ系はドイツから高級キャビネツト、高級なドイツ製大型ドアー、窓から、それら設備の取り付けは
彼らドイツ系チームで組織され3棟のビルだけでも40名ほどのドイツ系専門の技術者と7名位女性も加わって居る。
又、イタリアー系では建設産業に抜群の力を備えた、圧倒的職人層と多量のイタリアからのー大理石の輸入等が目立つ。
ここバンクーバーの建国時代には、殆どの建設現場は、おおよそ彼らイタリアー移民の約20万、30万の内
その大半と思えるイタリアー系で占めていた。(家族、兄弟、親類、友達と巨大な集団組織とも見えた)
少数系になるが、中国系もビルの技術者、電気系の技術者を締め、韓国系も見られる。だが、日本人は皆無の様であつた。
なぜ?
(世界に日本製品は溢れど〜)!ただ単に言語の問題と方付けるには〜、未だ、解けぬ心の鎖国か〜!
これら統一されたカナダの建設産業の世界、世界のスタンダードとしての優れた住宅。益々日本とは差が開く様だ。
私自身もこの建設現場に加わって依頼、彼らの技術にかける情熱、家族の中心としての職人達のプライドは高い。
どこかの国の様に、未だに歴史の跡を残すかの、ホワイトカラーとビジネス層の偏見は実に虚しい。
建築関連のビジネスが傾き、自殺数が年に1万人と、その家族が路頭に迷うことが常識のお国柄とは人事と思えぬ。
(10年で10万人)ここカナダには既に、この様な文明と言う名の元で、犠牲者は無きに等しいと聞く。
参照 :
http://www.homes3000.ca/
これまでの経験から日本でのコンクリートビル、カナダにて高層ビルの建設、ヘリ駆逐で一般住宅の建設など。
M M May/07/09