HDDの物理的な故障を疑うのであれば、SMART情報をチェックしてみる事もおすすめします。
また、新しく使っているHDDの状態把握にも使えます。
私のHDDのCLIでのアウトプットですが、以下の様な情報が見れます。
ID# ATTRIBUTE_NAME FLAG VALUE WORST THRESH TYPE UPDATED WHEN_FAILED RAW_VALUE
1 Raw_Read_Error_Rate 0x000b 100 100 062 Pre-fail Always - 0
2 Throughput_Performance 0x0005 108 108 040 Pre-fail Offline - 4443
3 Spin_Up_Time 0x0007 253 253 033 Pre-fail Always - 0
4 Start_Stop_Count 0x0012 096 096 000 Old_age Always - 7079
5 Reallocated_Sector_Ct 0x0033 100 100 005 Pre-fail Always - 5
7 Seek_Error_Rate 0x000b 100 100 067 Pre-fail Always - 0
8 Seek_Time_Performance 0x0005 128 128 040 Pre-fail Offline - 36
9 Power_On_Hours 0x0012 052 052 000 Old_age Always - 21145
10 Spin_Retry_Count 0x0013 100 100 060 Pre-fail Always - 0
12 Power_Cycle_Count 0x0032 096 096 000 Old_age Always - 7056
191 G-Sense_Error_Rate 0x000a 100 100 000 Old_age Always - 0
192 Power-Off_Retract_Count 0x0032 100 100 000 Old_age Always - 160
193 Load_Cycle_Count 0x0012 087 087 000 Old_age Always - 134409
194 Temperature_Celsius 0x0002 177 177 000 Old_age Always - 31 (Min/Max 8/55)
196 Reallocated_Event_Count 0x0032 100 100 000 Old_age Always - 5
197 Current_Pending_Sector 0x0022 100 100 000 Old_age Always - 0
198 Offline_Uncorrectable 0x0008 100 100 000 Old_age Offline - 0
199 UDMA_CRC_Error_Count 0x000a 200 200 000 Old_age Always - 4
223 Load_Retry_Count 0x000a 100 100 000 Old_age Always - 0
5番とか、196番とかの数値があるとハードディスクで読み込めない部分が有って、HDD自体が自己修復している状態です。数値が少なくて増加しなければ症状は進行していないので急を要する事態ではないはずです。数値が増えているようだと早急にデータのバックアップをした方が良い状態でしょう。
今回のリカバリーしたいHDDがどのような状態か分かりませんが、あるとすればErrorと付く項目のどれかのカウンターが0以外になっているんじゃないかと思います。そういったHDDからデータリカバリーしようとすると、専門家しかないでしょうね。
また、194番の現在のHDDの温度が50度を超えているようであれば、排熱フィンに埃が溜まっている等でそのラップトップ自体の冷却が間に合っていない可能性が有ります。
高温になれば、HDDは壊れやすくなりますし、CPUもオーバーヒートしたりして頻繁にフリーズしたりするようになります。
HDD交換後にフリーズしていないのであればCPUのオーバーヒートという可能性は低いと思いますが、故障切り分けの一つの参考になります。
このSMART情報ですが、使われているUbuntuのデスクトップ環境は多分Gnomeだと思いますが、Disksのユーティリティが入っていればGUIで見ることが出来ます。
入っていなければSynaptic Package Manager等でgnome-disk-utilityをインストールすればDisksが使える様になります。
ユーティリティを起動して、該当のHDDを選んで、ctrl-sでSMART情報の画面が起動するはずです。が、USBでの外付けにしてしまうとSMARTに対応しなくなってしまうかもしれません。
また、このユーティリティは間違った使い方をするとディスクのデータを消す可能性もあるので、やはり自己責任でお願いします。
最後に、Res.9で外付けHDDとバックアップの方法をお勧めしましたが、仕事で使われていてデータが重要であれば、HDD2台使ってRAID 1を組める外付けHDDのエンクロージャーやNASなんかも検討されても良いんじゃないかと思います。それなりの投資が必要になりますが。
https://www.amazon.ca/TerraMaster-D2-310-External-Enclosure-Diskless/dp/B01CS4TNQC
https://www.amazon.ca/TerraMaster-Transcoding-Personal-Storage-Diskless/dp/B07QSRX57Z
RAID 1は2台のHDDを仮想的に一つのHDDとして運用して、2台に全く同じデータを書き込む事で冗長性を高める技術です。仮に一つのHDDが壊れても、もう一つのHDDが生きている限りはデータが失われる事はありませんし、壊れた方のHDDを交換すれば、また2台に全く同じデータが書き込まれている状態に戻ります。