ニュースの話題とは、Internet Explorerの自動更新のことだと思います。IE8の良し悪しは別として、古い化石のようなパソコンを使ってない限り、古いブラウザを使うことは誰の得にもなりません。
「IE6を永眠させるべき10の理由」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/09/news014.html
「内閣官房が“ダメ”と言ったIE6、でもなぜ消えずに残り続けているのか?」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2010/07/13/8385
2001年に公開されたInternet Explorer 6(IE6)と言うブラウザをアップデートせずにまだ使っている人が少なからずいます。多くの開発者がIE6を憎んでおり、生みの親であるマイクロソフト社自身もIE6の存在をWeb上から抹消させたいと思っており、IE6の事を「腐った牛乳」と読んだり、IE6の葬式を上げたり、IE6廃止のサイトを立ちあげています。ただ、マイクロソフト社は、IE6を発表した時に、2014年までサポートを続けると約束してしまったため仕方なくサポートを継続しています。
IE6の問題は、脆弱性の多さと、HTMLやCSSと呼ばれる言語の解釈にバグがあるのです。
インターネット上のページのほとんどがHTMLやCSSと呼ばれる、コンピュータの「言語」で書かれており、ブラウザは、そのコードを翻訳して人間が見れる様に表示する役割を担っています。Web標準と呼ばれる規格があり、ブラウザはWeb標準に忠実に従って、ページを人間の読める形態に翻訳する必要があるのですが、IE6にはバグ(不具合)が多くあり、Web標準を無視しているといっても過言ではありません。Web開発者は、Web標準用の言語と、IE6が正しく解釈してくれる言語でコードを書く必要があるので二度手間が増えます。
あと、IE6が発表されたのは2001年です。当時のインターネット回線は電話線を使ったダイヤルアップが多く、ウェブサイトも画像や動画を多用したページは皆無であり、ほとんどが文章を中心としたページでした。今では、インターネットといえば文章ではなく、画像や動画がメインになっています。IE6は、ページに画像を多用したり、動的なコンテンツを表示することを想定していない設計になっています。現に、多くのサイトではIE6のサポートを打ち切っているため、IE6で閲覧すると表示が崩れたり、利用できる機能が制限されています(YouTube、Facebook、Twitter、etc.)。
あと、動画を再生するのに広く使われている、Flash Playerと呼ばれるプラグインがあるのですが、次期バージョンからIE6のサポート打ち切りを宣言しています。
IE8が気に入らないのであれば、Firefox、Chrome、Opera等の他のブラウザの最新版を使うのも選択肢の内です。インターネットとは絶えることなく進化しており、ブラウザもそれにあわせて進化しています。企業ではなく、個人のユーザーなら、最新版を使わない理由はありません。