この曲はビートルズのベトナム戦争への明確なメッセージを込めた反戦歌です。 いろんな訳がなされていますが、本来の色を伝えようとするならば、「どうしてかまうのか?」という訳も良いかも知れませんね。 let は使う状況で日本語の訳し方やセンスが必要になる動詞ですね。 それだけにいったん自分のものにすると、こんなに使いやすい動詞もありません。
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バンクーバー 2005/09/26 00:20:25
Let it be はもともと聖書からの引用です。
聖母マリアが、天使ガブリエルに言った言葉からきています。
聖書的解釈でいうと it は神そのもので、意味的には「神のご意志を受け入れます」という意味になります。
ビートルズの場合、その聖書の意味が基本にあって、というかほとんどの人が知ってるという前提での歌詞ですが(Mothre Mary が Let it be と言ったって出てきますからね)、ポール・マッカートニーの個人的な思いと重なって別の意味も重ね合わせられてるというのが大抵の歌詞の解釈です。
というのも、ポールが子供時代に亡くしたお母さんの名前がマリア(Mary)で、ポールによれば、ビートルズ時代にいろいろ悩んでいる時に、お母さんが夢に出てきたことを歌にしたと言っているからです。
ルカ福音書1章を読む限りでは、“it”は聖霊による懐胎、あるいは神のみこころと考えるのが至当です。
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26 御使ガブリエルが神から使わされて、ナザレというガリラヤの町の処女のもとに来た。
31 「見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。」
38 マリアは言った。「私は主のはしためです。お言葉通りこの身になりますように(Let it be with me, according to your word)。」
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“Let it be”は文法上は「あるがままにしておけ」という意味ですが、マリアは天使に向かって、自分の胎内に神の子を宿すことを一方的に受け身に「なすがまま」になっていたのではなく、神への信仰を持って「みこころのままになりますように」と述べたのです。換言すれば、何もせず「なすがまま」になることは誰にでもできますが、「みこころのまま」になることは、神への絶対の信頼がなければできないことなのです。
それゆえ私は“Let it be”を「みこころのままに」と訳したいと考えます。
ただし、“Mothre Mary”は聖母マリアではなく、ポールの母メアリだったかも知れません。