「特殊清掃」
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無回答 2020/03/23 13:34:55
孤独死・自殺・殺人現場などの室内清掃をする「特殊清掃」。新型コロナウイルスの除染現場での需要が急増している。
クルーズ船ダイヤモンドプリンセス号の洗浄作業をする元請け企業は米国ベルフォア社。東日本大震災など世界各地で災害復旧作業を専門に扱うグローバル企業である。
殺人が多い米国で概念が生まれた、特殊清掃。
変死体の場合、発見までに死後かなりの日数が経過していることも少なくない。夏場の遺体の発見が遅れた現場は凄惨である。遺体そのものは既に運び出されても、室内は体液や毛髪などが残されたまま。腐敗臭が漂い家財道具にはその強烈な匂いが染み付いている。特殊清掃は室内の清掃、除菌、消臭はもちろん、時には畳やフローリング、クロスの張り替えなどのリフォーム技術も要求される。
特殊清掃を手掛けるには、十全な感染症対策が求められる。孤独死をした人物がウイルス性肝炎などを患っていた場合、それを知らずに作業をすると2次感染してしまう恐れがある。リスクを伴う現場にはゴーグル、特殊清掃用のマスク、全身防護服を着用して入る。
さらにオゾン発生器のほか特殊な殺菌・消臭の薬剤も使用する。CDCとWHO、厚生労働省が決めた除染手順に則って、バイロックスと呼ばれる特殊な薬剤を使いクリーナーで徹底的に洗浄します。
「アルコールの液剤は品薄が続いていますが、われわれは別の除菌薬剤の供給ルートを持っています。薬剤の成分は安定型次亜塩素酸ナトリウム。インフルエンザウイルスやノロウイルスなどの不活化に高い効力があり、新型コロナウイルスの不活化にも期待ができ、人体への害はありません。」
プレジデントオンライン
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