アメリカ・テネシー州に住むベイリー・セラーズさんに11月26日、4年前に亡くなった父から手紙が届いた。
この日はベイリーさんの21回目の誕生日。手紙には父から娘への愛が綴られていた。
「ベイリーへ
これはパパからの最後のラブレターです。私は前よりずっと良い場所にいるから、どうかもう涙を流さないでほしい。あなたはパパの一番大事な宝物です。これまでも、そして、これからも。
今日は21歳の誕生日だね。ママを尊敬して、自分に嘘をつかずに生きてください。そしていつもハッピーに、人生を最大限に楽しんでください。 パパはいつでもあなたのそばにいます。あなたはパパの大事な娘。心から愛しています。誕生日おめでとう!
パパより」
ベイリーさんの父マイケル・セラーズさんは、2013年8月に膵臓がんで亡くなった。ベイリーさんが16歳の時だった。
自分の命が長くないと知っていたマイケルさんは亡くなる前、ベイリーさんの21歳の誕生日まで、毎年花と手紙が届くよう、地元の花屋で手配していた。
最初に花が届いたのは17歳のときだ。しかし、ベイリーさんは誰からか贈られたのかわからなかった。花には手紙が添えられており「これから21歳の誕生日まで、花束が届きます」というメッセージが添えられていた。
それから4年間、約束通り、ベイリーさんは毎年誕生日に手紙と花を受け取ってきた。
そして2017年。21歳になったベイリーさんは最後の花と手紙を受け取った。
「この手紙を開いたとき、特にパパが近くにいてくれるように感じました。悲しみと喜びが混ざった気持ちでした」とCNNに語っている。
ベイリーさんは誕生日当日、Twitterにこう綴った。
「パパは、私が16歳の時にがんで亡くなりました。亡くなる前に花代を払って、毎年私が誕生日に受け取れるようにしてくれました。今日は私の21回目の誕生日。これが最後の花です。パパ、あなたに会いたい」
妻のクリスティさんはワシントン・ポストに「彼は娘に、心から愛していると、そして、これから先もずっとそばで見守っていると伝えたかったのです」と話している。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171130-00010002-huffpost-int.view-000