オーストラリア人の7歳の男の子が、シリア兵の切り落とされた頭部を持つ写真、イスラム過激派の父親がツイッターに投稿しました。この写真が、オーストラリアの全国紙に掲載され、波紋が広がっています。
「そのショッキングな写真は、オーストラリアの全国紙の一面に掲載されました」(記者)
11日付けの「オーストラリアン」紙に掲載されたのは、7歳の男の子が、シリア兵の切り落とされた頭部を持ち上げる写真です。オーストラリアン紙によりますと、この写真は、イスラム過激派組織「イスラム国家」の戦闘員として活動するオーストラリア人の男が、シリアで撮影し、「これぞ我が息子」とのコメントを添えて、ツイッターに投稿したものだといいます。
普段着姿の7歳の子どもが、殺害されたシリア兵の頭部を持つ写真。
「狂っていますね。かなりめちゃくちゃです」
「こんなことする人がいるなんて信じられない。ただ実に不愉快です、それだけです」(シドニー市民)
オーストラリアを訪問中だったアメリカのケリー国務長官は、この写真について言及しました。
「この写真は今まで世に出た写真の中で、最も不快で吐き気のするグロテスクな写真の一つだ。7歳の子どもが誇らしげに切断された首を掲げ、両親がそれを支援し、応援している
オランダを訪問中だったオーストラリアのアボット首相も、ラジオ番組で非難しました。
「この組織(「イスラム国家」)が、いかに野蛮かという証拠を次々に目にしている
「イスラム国家」は、イスラム教スンニ派の過激派組織で、今年6月には、シリアからイラクにまたがる「国家」の設立を宣言しました。
地元メディアによりますと、今回の写真を投稿した父親は、2005年にシドニーでテロを計画した罪で有罪になり、服役。去年、シリアへと渡り、「イスラム国家」の戦闘員として活動しているといいます。
「シリアで起こっていることと、イラクで起こっていることは別々ではない。これらの国で起こっていることは、オーストラリアでもイギリスでも、世界中の国で派生していっている」(オーストラリア アボット首相)
ロンドンの過激派研究センターによりますと、シリアで戦闘に参加している反政府側の外国人兵士は、去年12月までで74か国、最大1万1000人と推計されます。
子どもが頭部を持っている写真について言及したケリー国務長官は、中東地域の外国人兵士の問題を、9月の国連総会で取り上げるよう働きかけたいとしています。
最終更新:8月14日(木)12時29分
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140814-00000002-jnn-int
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