私達はバイリンガル環境が発達障害児の言語・認知発達にどんな影響があるのかを研究しています。
現在、自閉症と診断される子どもの数は世界的に増えていますが、バイリンガル環境で子どもが自閉症と診断された多くの親御さんは、「一言語に統一するように」とアドバイスされることが一般的です。 しかし、毎日の家族間のコミュニケーションを自然に、円滑に行うためには一言語だけでは不十分なご家庭が実際には多く存在します。そのような場合、モノリンガル(単一言語)環境にすることで、子どもの社会性の発達に必要不可欠な、家庭での自然な会話の経験が欠如してしまいかねません。
そこで 私たちは、自閉症をふくむ発達障害を持つバイリンガル児の言語や認知、コミュニケーションなどの発達について研究し、「自閉症児の療育はモノリンガル(単一言語)環境に統一すべき」というこれまでの一般的な仮説を検証したいと考えています。現在このトピックに関する研究結果は非常に少なく、科学的に信頼できるデータが必要な状態です。
私たちは、この研究を進めていくことで、バイリンガル環境で自閉症と診断されたお子様とそのご家族のコミュニケーションが少しでもスムーズになることを期待しています。この研究を進めるため、皆様のご協力をいただけませんか?
詳細:
http://tampoppo.jimdo.com/2012/10/06/バイリンガル環境で育つ発達障害のある子どもたちの言語発達に関する研究へのご協力のお願い-vancouver-bc/