★素敵な女性の紹介 ・ 難病の膠原病で女優生命を絶たれたFさん
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無回答 2012/05/30 06:44:21
<藤田三保子さん>
74年、NHK朝の連続テレビ小説「鳩子の海」のヒロインでデビューした藤田三保子(当時は美保子)さん。
その後は一転、「Gメン’75」(TBS系)で紅一点、クールな女性Gメンを演じ、オトコ顔負けの派手なアクションで人気を得た。
「女優として突っ走ってた時期で、徹夜もヘイッチャラ。ピンピンしてたのに、ある日、向こうずねを押したら、皮膚が戻らない。そういえば、ちょっとだるいかなあって感じで病院に行ったら、即入院よ。って原因不明の難病だった。それが27歳のときでしょ。女優にとっては致命的だったわね」
「結局、寛解するまで十数年かかったのかな。で、ようやく復帰できると喜んだ直後、妊娠してることがわかったの。ところが、薬の副作用で健常者でない子供が生まれる可能性は一般の25倍も高いって話じゃない。ホント、神様ってイジワル! だから、男の子が2人いた主人と結婚させたのかしら、なんて思ったりもしたわ、ハハハ」
結局、出産を決意。無事に女の子を産み、25歳になる。ちなみに、77年に結婚したダンナは元ディレクターで、2人の息子はすでに独立している。
「あれやこれやの人生やってるうちに今年で60歳になっちゃうけど、表現者でありたい、って気持ちは膨らむばかりだったのよね。女優としての経験を生かしながら挑戦できるものは何かと考え、シャンソンに出合ったの」
05年、シャンソン歌手でライブデビュー。現在は毎月1、2回、シャンソンのサロンでソロライブを開催。5月28日には渋谷で戸川昌子とジョイントする。
「パリのネーティブなフランス語を勉強しにいき、レパートリーは150曲以上になったわ。ヒールを履けば170センチ以上、着物は似合わず、共演の男優さん泣かせだった体格も、ひとりでステージに立つ分にはかえって舞台映えする。顔や体つきが役を選んじゃうジレンマからも解放されたのもうれしくて」
シャンソンだけではない。99年から俳句結社「炎環」に所属し、「山頭女」なる雅号を持つ俳人であり、また、朗読教室を開いている。
「画家としても活動してて、7月2日から銀座の『ギャラリーGK』で14回目の個展をやる予定よ。
6年前には舞台『IMAGINE9・11』で役者復帰も果たしたでしょ。
講演に呼ばれればどこでも出かけていくし、今は膠原病でのブランクを取り戻す、いえ、それ以上のエネルギーを発散してる感覚ね。
人生、先のことなんて誰にもわからない。今、現在の自分の可能性を探って、一生懸命動き回るしかないわ」
「俳優志望の娘がオーディションに落ちては、ガックリして帰ってくる。そのたびに、どうだ! 人生厳しいだろう! ってハッパかけてやるの、ハハハ」
強い人です。
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