納豆の作り方
ここ2、3年年齢のせいか、あまりお肉類を食べたいと思わなくなり、限りなくベジ
タリアンに近い食生活を送っています。特に納豆は毎日食べても飽きないので、経済
的でおいしい食材として重宝しています。
今回はタイトルの通り、そのものです。なかなかニュージーランドでは手に入りにく
い、納豆を自家製造しましょう!最初のうちこそ失敗もありましたが、実はコツさえ
つかめばものすごく簡単なんです。友人の納豆屋さんに分けてもらった納豆菌を使っ
ていたのですが、作り続けて5年目、もう今では空気中に納豆菌が浮遊している状態
なので、納豆菌なしでも納豆を作ることが出来るようになりました。その代わり、煮
豆などを夏場放置しておくと、納豆化してしまいます。
【材料】
@大豆 500g
量は1キロでもいくらでもいいのですが、作りやすく消費しやすい分量はこれぐらい
です。中国系食品店かスーパーの量り売りコーナーに売ってます。
@納豆菌
東急ハンズなどに粉末の納豆菌が売ってます。最初は納豆菌を使う方が雑菌が混入し
にくくて失敗が少ないです。なければ冷凍でもいいので納豆を用意してください。
@水道水
【道具】
@圧力鍋
@スプーン
@ビニール袋
スーパーで売っている普通の袋に楊子で空気穴をいくつも開けておく。
@育苗器
園芸センターなどに売っている底にヒーター機能の付いたミニ温室みたいな容器、な
ければホットカーペット(電気毛布も可)に段ボール箱。
要するに40度ぐらいを保てる環境を用意します。この温度管理が納豆作りの上で一
番重要です。
【作り方】
1、大豆を洗って一晩から一昼夜豆が完全に水を吸って柔らかくなるまで漬けておく。
2、圧力鍋に大豆を入れて豆がかぶるぐらいに水を入れる。この時、大豆の皮が圧力
鍋のノズルを詰まらせないように、中ブタなどを入れる。30分ぐらい大豆の色が茶
色く変わって完全に柔らかくなるまで、指で潰れるぐらいまで煮る。
*ここがポイントです。納豆になったとき煮豆の状態より固くなるので、この時点で
よく柔らかくしておくこと。試してみて固かったらもう一度煮る。
3、煮上がった豆の水を切って(ザルにあけたりせずフタを押さえて水切り)まだア
ツアツのうちに、納豆菌ほんの少しか納豆半パックぐらい入れてかき混ぜる。
*ここが第2のポイントです。まだ熱いうちに納豆菌を入れないと、他の雑菌が先に
繁殖します。納豆菌は強くて100度でも死にません。
4、穴をあけてあったビニール袋に適当に小分けする。口は閉じず開けたままにして
おく。納豆菌は好気性なので密封しない。
5、ざるの上にビニールに入れた煮豆を並べ、育苗器かホットカーペットの上に段ボー
ル箱をかぶせたものにセットする。
6、20〜24時間、温度を40度に保って煮豆を納豆化させる。
*納豆菌は高温に強いので、他の雑菌が繁殖しにくい40度ぐらいを保ちます。この
時の温度が低いと、納豆でなく腐豆になってしまいます。
7、出来上がりは納豆の匂いがして、大豆に白い膜が張ります。すぐに冷蔵庫にしま
い、発酵を止めます。
冷えたらすぐに食べてもいいけど、2、3日たった方がおいしいです。2週間ぐらい
冷蔵庫で保存できます。あまり長く置いておくと白い結晶が出来てジャリジャリしま
すが、問題ありません。
【復習】
ポイント1:大豆は軽く指で潰れるぐらい軟らかく煮る。
ポイント2:必ずアツアツのうちに納豆菌を入れる。
ポイント3:温度は40度ぐらいを保つ。
以上でおいしい自家製納豆が出来ます!なれると習慣的に作れるようになりますから、
ぜんぜん苦になりませんよ。
作り方や納豆菌について下記のサイトをご参考下さい。他にも手作り食品の作り方が
書いてあって面白いサイトです。
http://www.ajiwai.com/otoko/make/nattou.htm