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Res.958 by 自称 from 無回答 2009/05/13 11:02:00 CA
トピ荒れ覚悟で私の持論を書きます。 このトピではこれが最後の投稿になると思います。 もし新トピが出来たら投稿する機会があると思いますのでその時またお会いしましょう。
バンクーバー不動産バブルは必ず弾けます。それがピーク時の半値になるのか、3分の一になるのか、どこまで下がるのかは神のみが知る事ですが。
2001年に時を戻して考えてみます。
不動産価格は1994年末をピークにほぼ横這いから下落傾向が2002年末まで続きました。
この8年間の平均価格は一戸建て$36万ドル、タウンハウス$21万ドル、コンド$18万ドル。
現在は一戸建て$81万ドル、 タウンハウス$46万ドル、コンド$36万ドル。今考えると、何故皆さん、その価格で買わなかったんだろう? と不思議に思いますよね? ちなみに1998年から2003年までは同程度の物件のレントとモーゲージの支払いは、ほぼ同程度でした。(25年払い) 余程、当時景気が悪かった? いいえ、2000年の失業率は6%、現在は8%です。
人間心理は非常に単純です。 値上がり見込みの無い不動産に対し25年のモーゲージをコミットする事にリスクを感じていたからです。 「将来レイオフされたらどうしよう」「税金やメンテナンスは払えるか」月々の支払はいっしょでもレントの方が気楽だったのでしょう。 今考えると石橋を叩いてわたる人が多かったのでしょうね。
しかしITバブルが崩壊し、世界同時多発テロが起こった後、金利の急落。モーゲージの支払がレント支払よりも安くなるという逆転現象が起きました。当時のテレビやラジオのコマーシャルを思い出して下さい。 Why rent? Mortgage is lower than rent. 等の広告を良く耳にしたり、目にしました。 そして急速な住宅需要が起き、供給が追い付かなくなったのです。
経済の専門家でなくても需要と供給で価格が変わるのは理解できると思いますが、デベロッパーは高利益であればいくらでも建築し続けます。常識的に考えれば、すぐに需要と供給がバランスがとれて価格的な問題は起きないはずですが現実は違います。
通常の建築には完成するまでに半年から2年ほどかかり、このタイムラグには相当数のバイヤーがからみ、このタイムラグには投機もからんできます。一時的な供給不足で値上がりが期待できるからです。人々は我先にと買いに走り、価格は急上昇する仕組みです。
「不動産は儲かる」と人々の脳にインプットされた時点でバブルが始まり、同時にバブル崩壊への時限装置にスイッチが入ってしまったのです。そして需要は底を打ち人々は気付かされます。
賢い政府なら被害が拡大しないうちに対策を考えられたのですが、私なら2005年に金利を上げ、マーケットをクールダウンさせましたがクールダウンどころか火に油を注いだのです。すでに一般庶民には手が届かなくなってしまった不動産。最後の禁じ手、頭金0、40年ローンまで投入。所得税減税すべき所、GST減税で消費に火を付け、バブル絶頂期を迎えます。
昨年末の金融危機以後、事実に気づいた人、5年間バブルに洗脳され続け、不動産は儲かるものだと未だ信じる人とが入り混じった状態が現在の状況だと判断します。
これからはバイヤーの減少、人口増は期待できない。平均給与所得はUrban Canadian averageよりも低い、今後急激に供給過多になる等を考慮して不動産購入を考えて頂ければ幸いです。