あくまでTOEIC対策として書きますね。
1.まず最初に、TOEICを日本で受験するのか、カナダで受験するのか決める。
と言うのも、2017年現在、日本で実施されているものとカナダで実施されているものとで、形式が異なります。どちらの形式のTOEICを受験するかによって、対策方法や買うべきテキストが異なってくるので、自分の予定に合わせて選択してください。ちなみに、形式が異なるとはいえ、カナダで取ったTOEICスコアが日本で使えなかったという話は、私は聞いたことがありません。ただ、100%の保証は無いので、どうしても気になるようなら日本で受けるのが無難でしょう。難易度としては、あくまで私の体感ですが日本の形式(新形式)の方が難しいです。新旧の差異については、"No.3234 カナダでTOEIC"にも記させて頂いているので、ご参考ください。ちなみに、料金は日本の方が3、4千円ほど安いです。
2.公式問題集を解いてみる。
自分が受ける予定の形式の公式問題集を本番さながらに解いてみてましょう。この時はまだ採点だけして、やり直し等は考えなくていいです。自分の今の立ち位置を把握してください。「TOEIC触ったことないし・・・」と自分の現状と向き合おうとしない人をちらほら見かけますが、これはすごく重要なことなんです。彼を知り己を知れば百戦殆うからずと、偉い人も言っています。まぁTOEICにおいては、知った上で対策を立てて勉強する必要はありますが。ちなみに、非公式の問題集はおススメしません。
3.2の結果に基づいて対策する
3−1 公式問題集を解いてみて、わからない単語が多すぎて話にならなかった
TOEICに特化した単語帳を一冊こなすことをお勧めします。一定のレベル以上の方には単語帳はあまりおすすめしませんが、これから英語もTOEICも頑張るぞという初心者〜中級者の方はTOEIC向けの単語帳をこなすのが効率が良いと思います。単語帳も好みがありますが、一冊おススメを挙げておくと、『TOEICテスト出る語句1800+ MP3音声付き』。単語帳全体がTOEICに出てきそうなシチュエーションによるストーリー仕立てで、1ページ1ページが短いスキットになっている。従来の「単語+訳語だけ」「ぶつ切りの例文だけ」パターンとは違い、自然な会話の中に単語が散りばめられている。また、リスニング教材にもなり、二度美味しい。難点としては、単語の説明が簡素なものであること。自動詞や他動詞などの表記は、すくなくとも私の持っているバージョンには表記されていないので、気になる点は辞書で調べて自分でカスタマイズしていこう。
3−2 文法問題で悉(ことごと)く間違えた。
ワーホリに来て英語で話すの大好き!ネイティブの話すことも結構わかる!という人でも、ここで躓く人多いです。そういう人はコミュニケーション能力が高く、個人的に羨ましい限りなのですが、逆に英語のルール(文法)を知らないということなんです。普段日常会話をする上でなんとなくで通じてる部分が、TOEICはテストなので厳格に咎められます。なので、苦手な人は文法を勉強しましょう。そんなに目新しいことをする必要はないです。高校で使った、大学受験で使った文法書で十分です。一応例を挙げておくと"Forest"なんか難しすぎず、別売りにはなりますが各々の項目に応じた問題集があって便利です。ただただ読み進めるだけでは頭から抜けるので、Forestのように問題集が付いてるのが良いかもしれませんね。英語は英語で学びたいねん!という方には「Grammar in Use」が鉄板かと。Advanceは止めてください。レベル高すぎるんで。
個人的な体感ですが、文法力、単語力がある程度しっかりあれば600〜700はスコア出ます。
3−3 文法もわかる、単語も大体わかるんだけど、リーディングの長文でただただ時間が足らねーんだよ!
公式問題集をひたすら繰り返し、問題に慣れましょう。やってる内にどういった内容のものが題材となるのか、身に沁みついてきます。これは企業へのレジュメで自己PRしたいんだな、ネット通販で注文頂いたけどその色が無くて代替案を提案しているんだな・・・等々、内容はある程度決まっており、それに応じたふさわしい単語や、何が問われるかなども検討が付くようになります。このようにイメージがすぐにわくようになると時間のロスがかなり減ります。
具体的な勉強の進め方として、
・1問1分と決めて問題を解く。(辞書等使わず)
・時間を測らずに解く。(辞書等使わず)
・本文や問題文、選択肢を和訳する。(わからないところは辞書等用いてとことん調べる)
・解答や訳例と照らし合わせてチェック。
・わからないところが無くなったら、本文を15回音読。
・問題集の訳例(日本語)を音読英訳(いわゆるフラッシュ英作文)を15回。
・このルーティーンをできるだけ多くこなす。私もテスト10回分くらいはこなしました。
これの良いところは、Part5やPart6、さらにはリスニングの強化にもなっているところ。難点としては、根気がいります。
4 それでも時間が足りない。
正直、旧式(現カナダ)で上級者が時間が足りなくなることはあまりない。3−3までこなした猛者なら10分くらい時間が余ってもおかしくないです。ただ、新形式の方はとにかく時間との闘い。旧式での900点スコアラーでも10問近く色塗りしたぜ!という声を聞きます。その分、タイムマネジメントが上手くできれば800点から900代に乗せるのも無理な話ではありません。テスト前の一週間くらい、自分なりの時間配分(私の場合、9分:12分:54分)を決めて、ひたすら公式問題集を解きまくりましょう。間違い直しは必要ありません。いかに最後まで時間内に解き切るかに重点を置きましょう。
5 パート3、4でペースについていけなくなる。
ついに来ましたリスニングパート。1,2はいまいちアドバイスが思いつかないので、3,4のみ。
・パート3、4の全体のDirectionが流れ始めたら、まず1題目の問題文(3文)を読む。
・読んだ問題文から会話の流れをイメージする。(場所はどこで、男性が女性に何かを質問して、女性がこれからの予定について言及するんだな・・・等々)
・余裕があれば選択肢にも目を通す(上級者は皆こなしています)
・リスニング中、答えがわかれば即マーク。
・3問目をマークし終わったら、すぐに次の設問を読み始める。
・このローテーションをひたすら繰り返す。
新形式では図が出て来たり、発言の意図を聞く問題が出たり、選択肢の文が長かったりと、よりペースが乱されやすくなっています。ペースが乱され次の問題に支障が出そうな時は、潔く捨ててください。適当にマークしてでも次の設問を読み始めた方が良いです。特にリスニング問題は迷っても基本的に答えは出ません。「迷う→時間の浪費→次の問題を読めないまま音声が流れる→迷う→〜」という負の連鎖に巻き込まれたら、もう目も当てられません。リーディングパートにも言えることですが、迷ったら負けます。時間をかけて一問解こうとするより、わからないところを捨てて最後まで全問目を通すことの方が、TOEICでスコアを出す上では重要です。
リスニング教材についてですが、個人的には公式の問題集で十分だと思います。私の場合、上で挙げた単語帳と公式問題集をこなして十分でした。
とまぁ、こんな感じです。冒頭にも書きましたが、あくまでTOEIC対策としてのあの手この手です。TOEICの勉強をする上で参考にして頂けるようなところはあるかと思いますが、TOEICを必要としていない人はこんなもの苦行でしかありません。自分に合った勉強法見つけてください。
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