こういうランキングがほぼあてにならない理由として、大概が対象の調査サンプルが少ないとか、現地に住んだこともない現況を知らない人間がただ指標数値を元にランク付けしていることなどが挙げられるけど、まさにイギリスの The Economist 誌が行っている「世界で最も住みやすい都市ランキング」がよい例。不動産が異常に高い、医療サービスが脆弱、泥棒や薬物でイカれた人間があちこち徘徊していてお世辞にも子どもを育てる環境としてふさわしい場所とは言えないのに、なぜかバンクーバーはいつも上位にランクインしている不思議。
ただ、今回 Inter Nations(拠点ドイツ・ミュンヘン)が発信した情報は実際に現地に住んでいる駐在員や留学生の視点を主体に数値化しており、調査対象が49都市という少ないながらも、強いてバンクーバーの結果だけについて言えば、より現状が反映されているという印象。(少なくとも The Economist のランキングよりは共感できる)