4月17日午前零時30分ころ,バンクーバー市内にお住まいの日本人男性が,スカイトレインのMarine Drive Stationから自宅に徒歩で帰宅途中,けん銃のようなものを突きつけられ,さらに催涙スプレーを噴射され,旅券や財布,携帯電話などが入ったカバンを奪われる事件が発生しました。被害者の方によりますと,犯人は身長170センチメートルくらい,やや細身,鼻から下をタオルやバンダナのようなもので隠し,帽子を着用,暗かったのでよく見えなかったが全体的に黒っぽい服装,国籍等不明なるも英語で持ち物を全部渡すよう言われた,声や全体的な感じから20歳代前半〜半ばくらいという印象を受けた,とのことです。
深夜のスカイトレインの駅付近では,以前にも同様の強盗事件が発生しています。このようなリスクがあることを認識し,深夜はタクシーを利用する,できるだけ1人では歩かない,明るい道や人通りのある道を選ぶなど,被害に遭うリスクを減らすよう注意して下さい。
また,報道によりますと,今年に入ってからメトロ・バンクーバーにおいて,いわゆる“当たり屋”の詐欺事件が頻発しているとのことです。警察は,「もし歩行者が,車にぶつかったと言って金銭を要求してきた場合は,警察に連絡してほしい。犯人は特に,アジア系の運転手を標的にしていることがうかがわれる。」と警告している旨報じられています。
このほか,昨年からは特に車上狙い被害や盗難被害も続いております。鍵をかける,車内に貴重品を置かない,持ち物から目を離さないなど,注意が必要です。
バンクーバーは風光明媚な観光地で,治安が良いように思われがちですが,数字で見ますと,2016年中,強盗事件はBC州で2,956件発生しています。一方日本では,日本全国で2,332件ですので,BC州の方が日本全国よりも発生件数が多い状態です。こうした治安状況であることを認識し,被害に遭うリスクをできるだけ減らすよう気をつけましょう。最近どのような事件が起きているのか,最新の情報を見聞きすることも防犯に繋がります。
❏防犯に関しましては,当館HPの「安全の手引き」もご参照下さい。
http://www.vancouver.ca.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_safety_info.html