でも早速批判の嵐みたいですね
http://sankei.jp.msn.com/smp/economy/news/121209/fnc12120913340001-s.htm
「資源買い占められる」中国マネー、批判の的 カナダ石油大手買収
2012.12.9 13:31
【ワシントン=柿内公輔】カナダ政府は7日、中国国有企業の中国海洋石油(CNOOC)によるカナダ石油大手ネクセンの買収を認可したと発表した。政府の後押しと資金力に物を言わせる中国企業の資源権益拡大に内外で懸念が高まる中、ハーパー政権は「CNOOCがカナダへの貢献を約束した」と押し切ったが、早くも批判が噴出している。
カナダの野党新民主党のジュリアン議員は「茶番劇だ。カナダに利益とならない案件でも承認する新たな規則でもできたのか」と、政府に怒りをぶちまける。
CNOOCによる買収総額は151億ドル(約1兆2500億円)。中国企業による過去最大とみられる海外買収計画は、ネクセンが権益を保有する米国当局の承認も必要だが、カナダ政府の判断が焦点となっていた。
ハーパー政権は、米国に依存してきたカナダ産石油の売却先を新興国にも広げる政策を推進してきた。CNOOCが7月に発表したネクセン買収計画もその一環だが、「中国に天然資源を買い占められるのを容認すべきでない」とする批判が噴出。米国でも一部議員が買収計画の阻止をオバマ政権に働きかけた。
突き上げられたハーパー首相が「国益にかなうかどうか」を基準に慎重に検討すると弱腰になると、今度は中国政府が反発。「カナダ当局が公平で客観的な判断を下すよう望む」(陳徳銘商務相)と牽制(けんせい)し、外交問題に発展しかねない様相を呈していた。
CNOOCによる買収を認可したことについて、カナダのパラディー産業相は「CNOOCはカナダの法令を順守し、カナダの発展に貢献すると約束した」と説明。CNOOCが雇用水準の維持などを約束したとの報道もある。カナダ政府は今後、エネルギー分野の外資参入には厳格に対応する方針も示し、批判を封じ込めたい考えだ。
だが、カナダ政府はやはり論議を呼んだマレーシア国営石油会社ペトロナスによるカナダの天然ガス企業プログレス・エナジーの買収も承認している。
ハーパー政権への批判は議会だけでなく、国民や経済界にも広がる可能性がある。