http://file2.cbs.co.kr/newsroom/image/2010/03/17064245812_60200020.jpg
▲キム・ギルテ事件で強姦をはじめとする性暴行犯罪の残酷さが新たに照明されている。事実、我が国は性暴行犯罪が毎年増加しているばかりか、海外と比べても飛び切り高い数値を見せている。性暴行犯罪は、歪曲された性文化と軽すぎる処罰によって日常生活でも頻繁に発生してお
り特に深刻だ。CBSは3回にかけて、ますます増加する性暴行犯罪の実態と原因、対策を模索する。
釡山女子中学生、性暴行殺害被疑者のキム・ギルテに対する現場検証があった16日。ソウル西部警察署では姪2人を2年以上性暴行してきた人面獣心の母方の伯父Bが捕まった。夫婦関係に不満を持ち、家に遊びにきた姪らを辱めた40代の男だった。
この日、仁川桂陽警察署では一人で暮らす女性だけを選んで性暴行を繰り返したKが拘束された。
警備会社職員のこの男は、女性が一人でいる家をあらかじめ確認しておき、明け方の時間を利用して家に侵入、性暴行を犯した。
これらのように私たちの周辺で一日に数えきれぬほど発生しているのが性暴行犯罪だ。法務研修院が発行した「2009犯罪白書」によれば2008年一年間に国内で発生した強姦犯罪事件は15,094件だった。一日に41件ずつ、言い換えれば35分に1件ずつの強姦犯罪が発生する格好だ。
今この瞬間にもどこかで、よく知っている男から、あるいは知らない男に身体を強奪される女性たちがいるという事だ。
特に強姦犯罪発生件数は凶悪犯罪の中で最も発生頻度が高い。15,094件の強姦犯罪が発生した2008年、殺人事件は1120件、放火1946件、強盗は4827件発生したのと非常に対照的だ。このような状況のため、我が国はすでに1994年、性暴行犯罪者の加重処罰を盛った「性暴行特別法」を制定したのに続き2001年には全国の警察署に性暴行事件を専門担当する「女性青少年係」を設置して対応している。
問題は、それにもかかわらず性犯罪者の罪は却って増加している点だ。
「2009犯罪白書」の強姦犯罪発生件数を見れば11,757件(2005年)、13,573件(2006年)、13,634件(2007年)と毎年増加傾向だ。これでは華城連鎖殺人事件を扱った映画「殺人の追憶」でパク・トゥジン刑事(ソン・ガンホ)が叫んだように我が国は「強姦の王国」と言える。
それでは韓国は本当に「強姦の王国」か?去る2004年、韓国刑事政策研究院チェ・インソプ研究員が調査した「世界主要都市の犯罪発生傾向 比較分析」研究結果によれば不幸にもその通りだ。
同書によれば2002年ソウルの人口10万人当たりの強姦発生率は24.1件でニューヨーク(20.9件)、東京(2.2件)より高かった。深刻なのは他の都市は減っているのにソウルは強姦発生率が増加しているという事実だ。ニューヨークの場合、1992年38.2件から20.9件に減ったが、ソウルは10.1件から24.1件に増えた。
一方、この数値はあまり意味がないという分析もある。この数値は警察署を通じて水面上に現れた強姦犯罪件数にすぎず、実生活で隠蔽される性犯罪率を確認すれば氷山の一角に過ぎない。
韓国の「女性の電話」によれば1年に入ってくる600件余りの強姦など性暴行相談件数のうち実際に警察に告訴するケースは10%未満だ。女性の電話ヒョンジョン活動家は「性暴行の場合、被害女性たちが申告を敬遠することを考えれば、表面に出ずに隠蔽されている場合がはるかに多
い」と説明した。続けて「親族、恋人など知っている間で発生する性暴行が全体相談の大部分を占める」としながら「知人の場合は法的措置を取らないですます場合が大部分」と付け加えた。
強姦犯罪が毎年増加し、護身用品販売が急増して子供たちを連れて登下校をするママ部隊などの新風俗も今はありふれた風景になりつつある。導入当時、人権侵害などの論議をかもした電子足輪はもうなくてはならない性犯罪者の犯罪予防手段になってしまった。
ピョ・チャンウォン警察大犯罪心理学教授は「性犯罪申告率が他の国に比べて低いにもかかわらず、頻度が高いということは私たちの社会がそれだけ性的に病んでいる証拠」として「心理学的に女性を男性の所有物や争奪の対象と侮辱し、それを性暴行で解決する事例が多い」と指摘した。
ソース:ノーカットニュース(韓国語) 35分に1件ずつ強姦発生・・・韓国は’強姦王国’なのか児童相手性暴行
http://www.cbs.co.kr/nocut/Show.asp?IDX=1419574