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No.19688
日本語の「は」と「が」の違い
by 無回答 from バンクーバー 2010/02/01 13:57:07

日本語の「は」と「が」の違いについて。
「わたしは」
「わたしが」でどう違うのか。
日本語でも英語でもかまいません。説明できる方いらっしゃいますか??
けっこう日本語ができるようになった英語圏の友人から質問されましたが全然説明できませんでした。。
お答えお待ちしています><

Res.1 by 無回答 from バンクーバー 2010/02/01 14:49:57

中学校の時に国語で暗記させられた記憶によると、助詞「は」の用法に「他と区別」というのがあったと思います。

「私は」と言う場合、頭の中に「私以外の人」の存在を念頭においているのではないですか?だから「他と区別」。

「私がやります」と言った場合は、単純に私がやりますという意味。
「私はやります」と言った場合、他の人は知らないけど(他の人はしないかもしれないけど)私はやります、という意味。

こんなところでいかがでしょう。  
Res.2 by 無回答 from バンクーバー 2010/02/01 15:37:30

■『は』(副助詞)と『が』(格助詞)の使い分け

●「既知(すでに知っている)・旧情報」は「は」/
 「未知(まだ知らない)・新情報」は「が」

次の例を見てください。

例1:「むかしむかし、あるところに おじいさんと おばあさんが いました。おじいさんは 山へ 芝刈りに、おばあさんは 川へ 洗濯に . . . 」初めの方の文では、「おじいさん」と「おばあさん」は(話し手は知っているが、聞き手はまだ知らない)新しい情報として提示されているために「が」が使われ、後の方の文では、(話し手だけでなく、聞き手もすでに知っている)情報であるということで「は」が使われています。

例2:「誰が窓を割ったんだ?」

この例では、話し手自身が「窓を割った」人物が「誰」であるのかを知らない(未知)ために、「が」が使われています。

●文の話題の中心となる事柄をとりたてて示す
 「題目・主題・話題・提題/テーマ」の『は』

この「は」は非常によく使われるものです。「これは本です」「AはBにCを紹介した」「この絵は娘が描きました」「象は鼻が長い」「スイカは僕が全部食べた」「たばこは絶対にいけません」等。

ちょっと分析してみましょう!

例1:「これは本です」

「これ」はこの文の主題・題目です。この文の場合、「これ」と「本です」はいわゆる「主述関係」(「主語」と「述語」の関係)にあると一般に言われますが、違う意見の人もいます。<注> 三上 章氏らの著作を参考のこと。

例2:1) A は Bに Cを 紹介した。
   2) Bには Aが Cを 紹介した。
   3) Cは Aが Bに 紹介した。

これらはすべて「Aが Bに Cを 紹介した」ということを言っているのですが、「が」「に」「を」で示されるものが話題としてとりたてられる場合、その部分が文の頭に行き、
「が」→「は」/「に」→「には・は(位置)、には(方向)」/「を」→「は」となるのです。

例3:「スイカは 僕が 全部 食べた」

「は」で話題を提示し、「が」で動作主(動作をするもの)を示します。この場合、「は」の部分は「食べた」動作・行為の対象となっています。例2の「を」→「は」と同じですね。

例4:「象は 鼻が 長い」

この文では、「象」が主題・題目としてとりたてられています。
「は」によって示されるものが「鼻が長い」という説明部全体と対応しています。「象=長い」ということではありません! ここでは、「〜が」の部分が「長い」という状態・性質を持っているということで、その「鼻」は「象」の体の部分ですから、「象の鼻が長いこと」ということで、「(象)の」→「(象)は」になったと考える
ことができます。「象は」が大主語で「鼻が」が小主語であるとする考え方もあるようです。「私は胃が悪い」「ドイツのビールは種類が多い」「東京は人口が多い」というのも同じ構造になっていますね。

●形容詞・状態動詞を用いた『〜は〜が』構文

「私はお酒が好きだ」、「ダグラスは絵が上手だ」、「私は英語ができない」等は、先の「象は . . . 」の場合とは違って、「が」で示されるものと述語とは「主述関係」にありません。この例の場合、「〜が」の部分は「何かをすることができる」とか「感じ」を言う時の対象となるものを示します。

●発見のニュアンス/一般的な性質

例1:「あ! 柿が赤い!」 例2:「柿は赤い」

例1では、実った柿が赤くなっている(食べごろ!)のを発見したというニュアンスがあります。これを例2のように「は」を使うと、「柿というものは 赤いものだ。」という「柿(の実)」の一般的な性質・特徴を言い表すことになります。もちろん、この「は」は話題(テーマ)の「は」です。

●述語の品詞による違い

1) 動詞述語文

「子供が泣いている。」→ 「子供が泣いているのが見える・聞こえる」という場合は、「が」を用います。

2) 形容詞述語文

「あの人はやさしい」/「この本はおもしろい」これを「あの人が」「この本が」とやると、「どの人?」「どの本?」と疑問詞を使った質問文に対する解答として使われるか、または強調(他の人ではなくて「あの人が!」、「この本の面白さを是非知ってもらいたい !等)のニュアンスをもって使われることになります。

3) 名詞述語文

「李さんは大学生です」これを「李さんが大学生です」とやると「どなた(どの人)が大学生ですか?」に対する答となります。「ここが会場です」は、「どこが会場ですか」に対する答か「(他の場所ではなくて)ここが会場です!」と他と区別して強調する時に使われるということになります。

●対照・対比の『は』

「Aは〜が、Bは〜」の形で使われます。二つ以上の物事を比べて示す用法。「(この品物は)値段は高いが、品質はいい」「歌はうまいが、踊りは下手だ」「体は小さいが、力持ちだ(力は強い)」等。比較されるものが明示されない(口に出して言われない)場合もあります。「お酒は飲まない」「親には話すべきだ」等。

●強調の『は』

文の中のある部分を強めて言う。「よくは知りません」「彼女とは顔を合わせたくない」「負けるとは思っていなかった」等。

★複文・重文中における使い分け等、まだまだ複雑な問題があるのですが、『は』と『が』の違いを少しはわかっていただけましたでしょうか?  
Res.3 by 日本人 from バンクーバー 2010/02/01 15:50:08

↑の方、有難うございます。
理論的に理解出来ました。
長く日本人をやっておりますので、特別に意識せず、
完璧な、は と が を使い分けておりましたが。
これで納得しました。
 
Res.4 by すごい! from 無回答 2010/02/01 16:44:36

とび主さんではないですが、Res.2さんはすごいですね!プロの言語学の方でしょうか。

あまりに複雑で難しいので、「は」と「が」を英語に直して考えてみると分かり易いかと思ったのですが、間違ってるでしょうか?

例:私は男です。−>I am a male. 「は」は「be」動詞であり、「=」の意味。「私」と「男」は対等な関係。

例:私が男です。−>It is me( who is a male). 「が」の前の部分である主語「男」を強調していて、対等な関係ではない。英語で()に入れて省略できるのと同様、日本語でも(場合にもよりますが)「私です」と「が男」を省略しても意味が通ります。

つまり、「は」は基本的に「は」の前後が対等の関係で、「が」は「が」の前の部分(通常は主語)が強調されているというケースが多いのではないかと。例外などもあるでしょうが、多くの場合はこれで説明がつくような気がします。  
Res.5 by 無回答 from バンクーバー 2010/02/01 16:56:59

Res2さんの文は、全文コピペみたいですよ。

http://www.pantomime.org/nihongo-tusin/note.html

↑コピペ元のこのページ、いろいろ載っているので、結構タメになると思います。  
Res.6 by 無回答 from 無回答 2010/02/01 16:59:43

ほんとうにすごいです!
みなさんすばやい回答ありがとうございます。すごくためになりました!!これをなんとか英語で説明頑張ります^^;  
Res.7 by 無回答 from バンクーバー 2010/02/01 17:13:39

なるほど〜、、
読んでいると なんとなく、英語の a、the の使い方とカブるところもありますね。
日本語には a、the は省略されがちで 直訳では ある○○、その○○になっていて、英語の中で本当の文法的役割がわかりにくかったものでしたが。
そして 日本語には それらに相当する言葉が文法的に実はあったのだ、ということに気が付きました。  
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