実家の古い生花店を継ぐのが嫌で主人の故郷カナダに来て５年がたちました。今年の１１月で６年目になります。

念願の専業主婦になって子供２人の傍にいつもいられとても充実した幸せな毎日を送っていました。今日までは。

実家の生花店が雑誌に載っているのを見つけてしまいました。
しかもきれいにリニューアルされフレンチっぽくおしゃれです。

自分が引き継ぐはずの生花店が他人の手によってすばらしくなっているのをみて、とても複雑でショックでした。
あんなに嫌っていた店なのに。

なぜ嫌だったかというと小さな自営業の家は両親共働きで子供が犠牲になるからです。小さい頃から鍵っ子だった私はそんな思いを絶対に自分の子供に味合わせたくなくなかったから。

人手に渡る前までは、
父は１０年前に亡くなり母と私で（当時３才と４才の子供を保育園に預け）何とか切り盛りしていましたが、母もそろそろ引退したいと私に言ったため、私は思い切って廃業を提案しました。
生花店は人手に渡り、私は主人と子供とカナダ行きを決め、母は元気に自分の趣味に楽しみ、妹も近くに住んでいますが独立し結婚し子供もいてすべてうまくいってるように感じていました。

店は父の祖父が始めたお店だったのもあるので、私の代までいかず締めてしまい、罪悪感が少なからずあります。

今になって思うのが、結局私には生花店を継ぐなんて器量も能力もなく、いち従業員にしかなれなかった自分がくやしいです。
廃業して万歳でしたが、両親に悪い気持ちでいっぱいです。

実はモントリールに来てから建物の美しさに感動し、以前の私のセンスは全く変わり、実家の生花店をこういう風に改装したらいいなぁなんて思うことが度々あった矢先だったので余計くやしいんです。

こんなこと言ったってもう遅すぎるのは分かっていますが、何だか毎年していた里帰りするのも恥ずかしいです。何だかカナダに逃げてきたみたい。

私は只、家族を大事にしたかっただけなのに。

お母様は趣味に時間を費やされ、トピ主さんはご家族とカナダで生活され、とても幸せそうに感じられます。無くなったお父様も大変、喜んでいらっしゃると思いますよ。

もし、生花店にまたご興味があるようでしたら勉強をなさってカナダで開業なさってください！きっとセンスがあるいいお店になると思います。



　

読んでいて、眼がしらが熱くなりました。
お気持ちすこしながらわかります。

もう取り戻せないことですから、あきらめて、
と簡単にいくわけでもなく。

なくしたものの価値を、改めて気がつく時って
切ないというか、悔しいというか、どうしようもない
気持ちになりますよね。わかりますよ。 　

もしもあなたがその時にお店を続けていたら、今のセンスがなかったわけですし、疲れ果てたお母さまと経営を続ける等々かんがみたら、お店や生活はどうなっていたでしょうね。全く違った結果になっていたんじゃないでしょうか。

今、カナダで充実した生活をし、かつセンスも磨かれ、日本のご家族はそれぞれが安心して暮らしている。幸せな事です。あなたの選択は正しかったのではないでしょうか。

また、センスの良い方がお店を継いで続けていらっしゃる事に、素直に感謝しましょうよ。引き継がれたものの、目も当てられない事になるっていう事の方が多いですから。

あなたはラッキーだったんですよ。 　

ご本人の要望により削除しました。

暖かいコメント有難うございます。

当時私は朝早くから出社、夜遅くまでの配達や伝票整理にに追われ気づけば子供にはテレビや映画をたれ流し状態で、嫌だった自分の小さい頃と全く一緒の状態になっていました。

母の愚痴も毎日聞き、会社員の主人にはストレスで八つ当たり。
子供の面倒もろくに見れないジレンマもあり、こんな自分は不幸だと毎日思いながら暮らしていました。

建物も古かったのですが、銀行から新たに大きな借金をして改装する度胸がありませんでした。限界でした。

確かにあのまま続けていても悪循環で空回りの連続だったと思います。

そうですね、きれいに改装されたこと、素直に感謝すべきですよね。
私には出来なかったことをやっていただいたんですから。

でも出来れば同じ生花店ではなく、ラーメン店とかの別の職業の方が入ってくれていたら私も納得できていたのかも。




　

比べるから苦しく感じてらっしゃるんでしょうけれど、そもそも比べる必要がないんですよ。
トピ主さんは、店を続けていても苦しい思いをされていただろうと仰っている。
そして今度はやらなかった事で苦しい思いをされている。
どっちにしても苦しい。

いいじゃないですか、結果、今が幸せなんですから。皆、幸せなんですから。

もっと自信持ってください。私ができなかった事をしてくれてありがとうって思えるくらい。
あなたは十分がんばったのですから。
堂々と里帰りされたら宜しいですよ。 　

トピを読んでルーザーっぽいところはなにもない。お宅のお店が人手のものになり成功したところをみて人を恨んだりにくんだりしたらルーザーだと思うけど。
　
大人だな、と思ったけど。

人生って去る物は去り、それを思い出したら、苦しいこともあって、いいこともあったなと思い、憂き世はそういうものだと思う。





　

長い人生の中には、「あの時ああしていれば」「あの時こっちを選択していれば」と思うような大きな選択がいくつもあると思います。

もしそれが失敗だった、間違いだったと後から思っても、その道を選択してみなければわからなかったこと。

その道を選択したからこそ得られたことも必ずあるはずなのです。

たとえそれが後悔ばかりだったとしても。

次こそは失敗しないように、と「経験」として蓄積されます。



そうやって失敗や過ちを繰り返しながら心身ともに豊かになってゆくのが人生だと思っています。

後ろばかり向いていたって前には進めません。



前向きに、未来を生きてゆきましょう。